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ハミガキの歴史 [仕事]

本業関係で「ハミガキの歴史」の話を書きたいと思いたちましたが、
先に本当に書きたいことを書くことにします。

昨年秋に発売された「クリアクリーンチェンジ」というハミガキですが、
なかなか良いものです。ハミガキを切らしたら、買って頂きたいです。
ま、要するに宣伝ですが。

IMG_1622.JPG

味が2種類ごさいますが、特にオレンジ色のパッケージのがお奨めです。
普通のミント味のハミガキとは違います。柑橘味です。
天然柑橘エッセンシャルオイルがてんこ盛りです。
磨くと、とてもいいオレンジの香りが広がります。
ミントが程よくブレンドされ、按配良くすっきりさっぱりです。
オレンジ油フレーバーの不思議な点は紅茶のような香りが残る
「こんなのを待ってた」とか「他のはもう使えない」との声も多いです。
クリアクリーンだから歯垢除去とかむし歯予防とかはきちんとしてます。

でも、思ったほど売れてないそうなので、少し宣伝しています[もうやだ~(悲しい顔)]

こんなことを書くくらいだから私は何某かの関係者だったわけですが、
少しやることが変わりましたので、今は関係はありません。
損得がないわけでもないですが、宣伝するにあたり何にももらってないし、
個人で勝手なことを書くことは損の方がはるかに大きいです。
しかし、損をしてでも、使ってもらいたい。なんと言われようともいいものだから。

「会社を辞めても」ほどではないですが「減俸覚悟」くらいは覚悟か(家族には内緒だが)。

値段は300円前後で、新製品でもありますが少し高めかな。
押切もえさんが若い女性向きの「気分切り替えハミガキ」と宣伝していますが、
お子様から高齢者まで、お奨めできます。気分を切り替え集中力が必要な
のは別にOLだけではないし、子供も大人もそれぞれ大変なわけですし。

ちなみに、この「気分切り替え作用」、
ハミガキの「気分切り替え作用」を確認し、それを考えに入れて出した
初めてのハミガキなんですが、わかり難かったかもしれません。
(だから売れないのかどうかはわからないですが。)
昨年京都であった国際生理学会でも発表されたのですが、集中力に関連
する脳波が歯磨きをすると変わるんですね。集中力に変化があったと。
もちろん、ハミガキですからむし歯予防のために食べたら磨くでいいのですが、
歯磨きは午後の仕事へのリフレッシュ効果という面もあるのだよと。
集中力アップはミントキャンディーや顔を洗うより強く長続きしましたし。
仕事への集中が必要だけどなかなか難しい新年度や新学期には、
お奨め度合いもアップするというものです。

じゃあ受験生ややばりばりサラリーマンなどにも売ればいいじゃないか
というわけですが、例えば昼に歯を磨くことは仕事の効率アップにいい
思いますし、更に特別に選ばれたオレンジエッセンシャルオイル配合の
「気分切り替えハミガキ」と聞けばまた良さそうでしょう。
でも、男子ってえものはそして大人なら特に「ハミガキはミント味だ」
と思っているようでなかなかこのあたりは切り替わらない。新しいもの
はなかなか受け入れない。ということで、まあOLねらいでということ
でしたのでしょうが、少し狭かったかな。
(ちなみに、看護師さんとか歯科衛生士さんとか医療関係者にも好評。
往々にしてマスクをしていたり患者さんと接近する仕事で紅茶の残香は
何だかいいらしいです。主婦はもちろん「働く女性」です買って下さい。)

300円前後ですから、買ってみて下さい。
お口に合わないようでしたら、ブログで文句を書いてもらえばいい。
ネタ代300円と思って、元を取って下さい。
もし、気に入って頂けたなら、一生の得です。
その上、よろしければブログネタにもできる。
特にお昼のハミガキをしてない人はこれで初めて下さい。
気分はすっきり、口はさっぱり、仕事も楽しく集中してできるようになるかも。


さて、ということで、
本業関係は書き難い。変なことは書けないですし(書いてますが)。
ですが、本業のことはいろいろ深く知っていることも多くあって、
案外関係者以外知らないようなこともいっぱいありますし、面白い
んですが。そんな「知らない話」の一つが「ハミガキの歴史」。

(じゃ、本編を)

続きを読む(と本編「ハミガキの歴史」)


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むし歯の学会 [仕事]

【断り書き】
仕事の話を書くのは、何かガス抜きのようなものだろうか?
コメントもし難いでしょうから、聞き流してもらいましょう。
でも、いつか反応があるといいなと思ってます。

【むし歯の学会のこと(本論)】
一昨日、昨日、本日と、口腔衛生学会というのに行っていました。
大井町(品川の隣)でやってました。
「どうしたらむし歯を減らせるか」というようなことなどを議論する学会です。
(「禁煙を勧めて歯周病予防しよう」とかのテーマもあるけれど。)
参加者は大学の先生が多いですが、町の歯医者さんによる報告もあるのがまあウリです。

最初の日の話題から一つ。
「2010年にはむし歯のない12歳児が80%をこえそう。
 平均むし歯本数は1本以下になる。     次に何をしようか?」

2日目の話題から。
・新しい診断方法できました:だけど、一番見たいところには使えません
・新しい予防方法できました:だけど、人間では使えるのかはわかりません
・新しいデータ取れました:だけど、何の役にたつのかはわりません

シニカルに書いてみましたが、
先にも書いた通り、子供のむし歯は急速に減っています。
先人の努力によるわけで、それを成し遂げた人達を尊敬しています。
大学の先生も含めて、多くの先生は日常的に患者さんも診ながら研究して
おられます。私なんかでは体力が続きません。お医者さんたちはすごい。
2日目の話題にしても、次の時代のための工夫を考え出す作業は
多くは手探りだし、わけのわからないデータや取るに足らないような数字、
平凡に見える工夫や記録から、歴史的変化はつくられてきたと思います。
だけど、短い一生に何ができるのか、何が求められているのか。

未来に向けての割とまじめな話。

むし歯のない子供が80%強。
残された20%のむし歯のある人はどんな子供?

1)九州、東北の田舎の子供。
2)都会の虐待されている子供。

 だそうです。

 あと、たぶん、体質的な理由の人がいると思います。

ハミガキメーカーの問題ではなくなったようですが
歯科の先生たちは勝ち戦の後、また泥沼を進んでいるようです。


「むし歯は減らせているのか?」と統計の話 [仕事]

私の表の顔はハミガキ開発研究者で(「雑草愛好家とか、科学雑学マニアとかが
「裏の顔」ってことでもないけど)、歯科医師ではないのだが「むし歯は減らせているの?」
とかはずいぶん真剣に考えているつもりでいる


 (マレーシアではまだまだ低いデンタルケア意識)

 写真は、マレーシアに旅行したときの新聞の記事のコピー。
 大きな歯の模型で遊びながら意識を高めようということのようだ。
 記事のタイトルに言うほどかの国の意識は低くないと思うけど。
 むし歯予防意識を高めようという活動は少し懐かしい印象だ。
 日本では中学生でもむし歯が1本もない子供が3分の1に達した。
 親の世代のような痛みで泣きっ面の子供は歯医者に行っても見ることはない。

  今日、日本の子供のむし歯は減っている。これは共通認識だろう。
  ただ、なぜ減っているのかは、よくわからない。
  大人のむし歯が減っているのかはよくわからない。
 私は「大人のむし歯も減っている」派だが、意見は分かれる


(「厚生省歯科疾患実態調査では減っていないだろう」という方がいれば
 別途説明することにするが、それは今回の主旨ではない)。

 この辺りは、「専門分野」であって、言い回しが小難しくなり勝ちで、
エッセンスだけにするべく、ガンバってみるのだが、いつも困ってしまうのは
「統計」というやつが実に小難しくて、難儀で、考え切れない。
 まず、そんな統計解釈は大変だという話を少し書いてみたい。

 歯医者さんや別分野の統計調査関係者から、反応があればと思う。

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