軽~く、日光東照宮 [日光]
軽~く、日光日帰り観光コースをご案内致したく存じます。
まずは、標準コースで、東照宮などを。
といっても、やはりひとひねりしたいので、上記写真からです。
何だかわかりますか?
この写真の上部左側にスズメの彫刻がございますね。
これは、日光東照宮で一番有名な、かの「眠り猫」の裏側です。
奥の院へと向かう階段の入り口、坂下門の裏側です。
猫が眠り、雀が遊ぶ究極の平和の様子を表現したものとされます。
ということで、カメラを持つ人々の被写体は眠り猫です。
そして、私はそのカメラマン(ならびにカメラウーマン)たちを撮ると。
ちなみに、眠り猫の写真ですが、
(注意:「眠り猫」を見てなくて、先入観なく見たい人は次の写真はパスして下さい!)
ガイドブックには大抵アップで載ってますので、こんな様子だとはわかりませんよね。
同じくらい有名な彫刻は、「見ざる、聞かざる、言わざる」の「三猿」でしょうね。
下記の通りです。
欧米人は、こういうのが大好きだし、くやしいけど何だか似合うような気もします。
結局、私の妹と姪と私の娘もやってましたが、照れがあって、さまになりませんでした。
日本人に似合うのは、演ずる側よりこんな様子でしょうか。
で、
東照宮についてはもちろん膨大な逸話、伝説、歴史その他がありまして、
私の知ってる小ネタを語るだけでも10記事は書けそうですから、ほどほどにしないと
いけません。
ですが基本の「き」だけ書くならば、
この神社は東照大権現を八州の鎮守とすべく天海僧正が施した呪詛システムです。
東照大権現とは死して神となった徳川家康であり、「八州の鎮守」は「日本全土の守り神」
だそうです(もちろんWikipediaに書いているのを丸写ししていたりしますが)。
日光は家康よりも前に霊的スポットでありましたが、陰陽道の法に従い、家康を一度静岡
の久能山に安置した後、日光に移して葬ることで、帝都の霊的防衛の要としたわけです
(ええ、確かに「帝都物語」とか「宗像教授伝奇考」とかを読みすぎてますけども)。
なんにしろ(これが陽明門ですが)、
鳥居と陽明門を結ぶ先には北極星が輝くそうで(そんな写真のポスターを見ましたが)、
宇宙を主宰する北極星と大権現の同一化を図ってます(壮大ですね)。
そして、逆に陽明門から鳥居を見るその100kmほど先に、江戸があるわけです。
地図で確認頂ければ、東京のほぼ真北に日光は位置します。
そして、権現様は今なお、東京と日本国を守って下さっておられるわけですね。
(なお、そんなわけで東照宮の主なる建物を線で結ぶと北斗七星になるとのことですが、
どう結んだものか、私にはまったくわかりません。ガセネタではないでしょうかね。)
これは1人1300円という高額の拝観料を払ったチケットの裏の地図。
どこに北斗七星があるというのかわからないです。
ちなみに東照宮だけのチケットだと「眠り猫」と「鳴き龍」が別料金ですので
650円ほど得だそうです(日光商法ですね)。
なお、1300円払っても、本殿や鳴き龍は撮影禁止です。鳴き龍は録音も禁止です。
でも、本殿には本殿だけで売っているありがたいお守りもあります。
さて、しかし、
(いや、だって5人分出したのですよ。6500円じゃないですか。・・・)
ドイツの建築家ブルーノ・タウトに 「珍奇な骨董」「建築の堕落だ。 しかもその極致」と
言わしめた極限の美(腐る手前の果実が甘いということもありますし)は猫、猿、門ばかり
ではなく、ディズニーランドで隠れミッキーを探すようにお気に入りの彫刻を探すのも
悪いことではないように思います。
ありとあらゆる柱や梁に霊獣たちや唐子や動物がそこここにおりますので。
飛龍(ひりゅう)は、好きな意匠です。探してみて下さい。
龍は遠いまだ人間でなかったころの捕食者(恐竜)の記憶との嘘っぽい話があります。
飛龍は翼竜の記憶かと思わせるので。
(あるいは、恐竜の化石を見て龍を考えたとする話もありますが、とすると翼竜の化石を
見た人がいたのかなと。そんなある日の光景を思い浮かべるので飛龍は欠かせません。)
鳥も欠かせません(鳥ブログですから)。鳥もいっぱいいます。
さて、この鳥はなんでしょうね。ミコアイサか?
たくさんある灯篭の飛天なんかがよかったり。
ただの石かと思ったら獅子だったり。
そんなのが、楽しいので、1300円の価値はあります。
写真が多くなりすぎました。では、こんなところで。
ちなみに、混んでました。さらに、じめじめ暑い!
春とか冬に行くのがいいんじゃないかな。
では、日光日帰りの旅はもう少し続きます。
帝都の東西南北を守護する中の玄武ですよね、確か。
うんちく本にいろいろ書いてありましたが、ほとんど忘れました。(^ω^;)
by RAKI (2008-08-13 21:40)
ここは小学校の修学旅行以来なので、
大人の目でもう一度見てみたいです。ミコアイサを。
by みつなり (2008-08-13 21:54)
凄い、、、日光には何回か行きましたが、、、観光案内人はそういう話
しなかったですよ。とても面白かったです(^_-)-☆
by ハギマシコ (2008-08-13 22:00)
日光東照宮は、ずっと行きたいと思っていながら、何故かいまだに縁がありません。
伝奇好きには、堪らないスポットですね。(笑)
by lapis (2008-08-13 22:26)
私も日光へは何度か行ったコトがあり、東照宮へも行きました。こんなにじっくり彫刻たちを見なかったなぁ。入場料分、十分楽しめそうですね。「呪詛システム」という言葉がおもしろいですね。私も「帝都物語」を読んでいました^^。
by sakamono (2008-08-13 22:41)
栃木出身なのに、東照宮は小学校の遠足でしか行ったことがありません。こんなにいろいろな仕掛け(!)があるとは知りませんでした!
今秋、息子が日光に修学旅行です。きっと3人組でサルに変身することでしょう!
by めりっさ (2008-08-13 22:48)
人間観察も面白い、、いい被写体ですね(^_^)
8年前にツアーで行って来ましたが、ここまで綺麗に撮る事は出来なかったので
当時を思い出しながら見ていました。
三猿は、もっと大きいと思っていたのですよ。テレビではそれしか写らないでしょ(^_^)
by puripuri (2008-08-13 22:59)
そんなにお高かったのですねぇ。忘れてました。
と言っても初詣で行ったので、ゆっくり拝観することもできませんでした。
ゆっくり見てみたいです。
by ぱふ (2008-08-13 23:06)
私も修学旅行で行ったきりです。何十年前かしら・・・(^^;
いろいろな霊獣や動物を探すのが楽しそうですね。
「東照宮オリエンテーリング、この動物を探せ!」とか、あったら面白そう。
by びっけ (2008-08-13 23:18)
東照宮は何度か行ってます。
・・が、いったい何を見てきたんでしょう。
いつかもう一度行ってみたいです。・・・夏でない時に・・・。
by HEIJI (2008-08-13 23:59)
確か階段を上るにつれて、彫刻が見えてくるように角度を
考えられて作られているとか聞いたことが・・・。
しかし北斗七星気になります!
ちょっと調べてみようかしら。
by すー (2008-08-14 03:25)
おはようございます^^
眠り猫は『え、どこどこ・・・えーーーあれなの。小さいのねぇ~~~』
っと驚いた記憶が・・・
因みにその日は雨で観光客はこれほどではなかったです。
写真を写している人を写す・・・何となく春分さんらしいかしら^^
by mimimomo (2008-08-14 04:56)
日光へ行ったのは、40数年前のこと、精緻な彫刻は、まだ覚えています。 一枚目、報道写真的ですね。
by SilverMac (2008-08-14 06:19)
確かに夏はジメッとしてますよね。
by ゴーパ1号 (2008-08-14 08:38)
私も日光は3度いったがやはり彫刻が凄い。
by enosan (2008-08-14 09:37)
日光東照宮、昔見た陽明門ですか思い出しました(^。^)
by yakko (2008-08-14 10:05)
こんにちは。
日光東照宮へは大昔に行ったきりですが
眠り猫と三猿しか記憶に残っていません。
いつかゆっくりと観に行ってみたいと思います。
by 絵瑠 (2008-08-14 11:18)
眠り猫を裏側から撮る春分さんの視点がステキです。
彫刻に中に猫や猿だけでなく、さまざまな動物がいるのですよね。
彫刻と彩色を拝見しているだけでも面白いですね。
by stella (2008-08-14 12:26)
日光、私も小学校の修学旅行組です。
も一度ゆっくり秋にでもいってみたいですねー。
観光客を入れての画像雰囲気が良く出ていて面白いです。
by めもてる (2008-08-14 12:51)
若い頃一度行ったことがあるのですが、
もう一度ゆっくり見て回りたいと思ってます。
by kijimu-na (2008-08-14 13:23)
東照宮を毛嫌いしている?がごとき人間ですが、勉強になりました。
今度案内しなければならないときに参考にさせていただきます。
by nikkin (2008-08-14 13:44)
現役時代、つくば市3年ほどいましたが、とうとう日光にも行けずに北海道に帰りました。
この写真で東照宮を見物させて貰います。
by mamii (2008-08-14 14:25)
日光にはよく行きますが、ここ東照宮にはまだ行ったことがありません~
by CARRERA (2008-08-14 15:15)
こんばんは。日光は大分昔に会社の社員旅行で行ったきりです。
これだけ詳しくは見て回らなかったです。
北斗七星の話は初めて知りました。
by としぽ (2008-08-14 18:42)
ますます行きたくなりました。
by aranjues (2008-08-14 21:39)
昔、東照宮の宮司さんのお話を聞く機会があったのですが
とても興味深いお話でした。 あの三猿は猿の一生の幼少期の図だ
とか、たくさんの想像の生き物たち、そして北斗七星の話もしていたような。。くまなく見たらなかなかでられませんねぇ。
by po-net (2008-08-14 22:16)
私も眠り猫和初めて見たとき、あまりに小さいのにビックリしました。
何年も前にいただいた壁掛け型のお守りがそのままになっているので、
いつかは、納めに行かなくてはならないと思っています。
by きまじめさん (2008-08-15 00:32)
RAKIさん、
> 帝都の東西南北を守護する中の玄武ですよね、確か。
北の守りは玄武ですね、確かに。
みつなりさん、
> 大人の目でもう一度見てみたいです。ミコアイサを。
ミコアイサと決まったわけではないですが。それっぽいでしょう。
ハギマシコさん、
> 凄い、、、日光には何回か行きましたが、、、観光案内人はそういう話
> しなかったですよ。とても面白かったです(^_-)-☆
基本の話なんですけどもねぇ。
この次の、天海僧正=明智光秀説までは、比較的知られたあたりです。
lapisさん、
> 伝奇好きには、堪らないスポットですね。(笑)
後で見てみると、日本一霊力の強いスポットがあったようで、そこには
立ってこなかったようです。まだまだ奥深いです。
sakamonoさん、
「呪詛システム」という言葉がおもしろいですね。
このあたりは諸星大二郎の読みすぎでしょうね。
めりっささん、
>今秋、息子が日光に修学旅行です。きっと3人組でサルに変身することでしょう!
近頃のこどももこういうのは上手ですし。後はカメラマンのちからですね。
puripuri さん、
> 三猿は、もっと大きいと思っていたのですよ。テレビではそれしか写らないでしょ(^_^)
それはそれでいい思い出というものでしょう。
「三大がっかり」なども、見てこそがっかりできるわけですしね。
ぱふさん、
> ゆっくり見てみたいです。
今回は東照宮だけしか見ませんでしたが、他もいろいろ見所があります。
ぜひ。
びっけさん、
> いろいろな霊獣や動物を探すのが楽しそうですね。
竜に見えても息や蜃かもしれないというのがまあ、奥深くて。
参照:http://www.nikko-jp.org/perfect/toshogu/reijyu.html
HEIJIさん、
> 東照宮は何度か行ってます。
> ・・が、いったい何を見てきたんでしょう。
ばかにしたものではないのですよ、ここは。
バイクでどどっと行くのもいいですね。
すーさん、
> 確か階段を上るにつれて、彫刻が見えてくるように角度を
> 考えられて作られているとか聞いたことが・・・。
それで妙に急勾配か。
> しかし北斗七星気になります!
3つの神庫と銅鳥居、御水舎、輪蔵、鼓楼で七星でしょうかねぇ。
mimimomoさん、
> 眠り猫は『え、どこどこ・・・えーーーあれなの。小さいのねぇ~~~』
> っと驚いた記憶が・・・
そうでしょー。みんなで驚きを共有するのがいいのでしょうね。高いですが。
SilverMacさん、
> 一枚目、報道写真的ですね。
それっぽいでしょうか。
ゴーパ1号さん、
> 確かに夏はジメッとしてますよね。
行きましたか。で、ジメッとしてましたか。
おかげで苔生した灯篭がきれいですが。
enosan、
> 私も日光は3度いったがやはり彫刻が凄い。
だいぶいらしてますね。 ご近所も霊山、霊廟だらけでしょう。
yakkoさん、
> 日光東照宮、昔見た陽明門ですか思い出しました(^。^)
楽しい思い出でしょう。何かお役に立てたようでうれしいです。
絵瑠さん、
> 眠り猫と三猿しか記憶に残っていません。
小さくてびっくりした記憶かと存じます。
> いつかゆっくりと観に行ってみたいと思います。
暑くなく、寒くなく、紅葉でもみくちゃじゃない時期にお出かけ下さい。
stellaさん、
> 眠り猫を裏側から撮る春分さんの視点がステキです。
こんなのばっかりですが。
> 彫刻と彩色を拝見しているだけでも面白いですね。
建築としては異論もあるかと思いますが。
めもてるさん、
> も一度ゆっくり秋にでもいってみたいですねー。
紅葉と重なると、ゆっくりは期待できないかもしれません。
あるいは意に反してすっかりゆっくりすることになるかと存じます。
> 観光客を入れての画像雰囲気が良く出ていて面白いです。
外国の方は表情豊かで、ぼかすのが惜しいです。見習うところは見習いたいです。
kijimu-na さん、
> もう一度ゆっくり見て回りたいと思ってます。
そう言って頂ければ書いた意味もあろうかと思います。
nikkinさん、
> 東照宮を毛嫌いしている?がごとき人間ですが、勉強になりました。
私の書きっぷりも決してやさしくはないですけども。
mamii さん、
> 現役時代、つくば市3年ほどいましたが、とうとう日光にも行けずに
> 北海道に帰りました。
車じゃないとつくばからは行きにくいですね。車でも3時間以上かかったことでしょう。やはり、関東は東京中心です。というか日本がそうですかね。
CARRERAさん、
> 日光にはよく行きますが、ここ東照宮にはまだ行ったことがありません~
ちょっとCARRERAさんの被写体としては面白くないでしょうか。
本格的なカメラを持ったカメラマンもいっぱいいました。ぜひお越しを。
としぽさん、
> こんばんは。日光は大分昔に会社の社員旅行で行ったきりです。
> これだけ詳しくは見て回らなかったです。
それでも行かれてたならイメージはつかめますでしょう。
私もざっと回っただけです。
aranjuesさん、
> ますます行きたくなりました。
ぜひお越し下さい。お友だちと三猿の写真を撮って下さい。
po-netさん、
> あの三猿は猿の一生の幼少期の図だとか、
小さい頃は悪いものを見ない聞かない言わないといいと。
大人になったら、そうも行かないということでしょうかね。
> たくさんの想像の生き物たち、そして北斗七星の話もしていたよう
> な。。くまなく見たらなかなかでられませんねぇ。
蒸し暑いと体力が続きません。
雪の頃に見るのもいいのかもしれませんね。
by 春分 (2008-08-15 08:16)
にしても,みなさん写真好きですね。
by mustitem (2008-08-15 23:56)
一枚目で、わかりました!
眠り猫に集中するカメラマンたち!
反対側は確かにスズメでした。
連れて行ったタイの子があまりの小ささに驚いてました。
by 袋田の住職 (2008-08-16 08:13)
古峰神社の帰りに、いつも寄って見てきますが、何時行っても立派です。
by せつこ (2008-08-16 17:43)
子供のころ行った記憶がありますが、見ていないものがいっぱいありますね。彫刻一つ一つ観て回るのも、いろいろな動物が隠れていて面白いですね。
by かいつぶりん (2008-08-17 18:59)
私が行ったときにも
我が家の娘と、同行した友人の娘たちで
やっぱり三猿ポーズをやってましたね(^_^;)
by ちゃっぴ (2008-08-24 12:59)
すみません〜。遅くなりましたがようやく日光記事を
今頃読んでます。
私も同じ時期に日光に行って来たばかりなんですヨ。
東照宮は行きたかったんですけど混んでそうだったので
躊躇したのですが写真を見てやっぱり・・・と思いました。
by いたちたち (2008-08-24 21:45)