SSブログ

ブルーバックス2冊 [雑本]


講談社ブルーバックスは青春の書だ。

いや、知らない人は何のことかわからないと思いますが。
あるいは「コバルトブックスの間違いでは?」との疑問を持たれるかも。
いや、そんなことはないでしょうけども。

ブログにかまけて読書量が減っているのですが、そのブログのおかげで
最近2冊ほどブルーバックスを読んだので、軽く読書感想文を書いてみます。
興味のある方はそう多くはないとは思うんですが、ここは備忘録ですし、書きます。


念のため、
講談社ブルーバックスは科学関連諸分野の入門書の並ぶ新書のシリーズです。
教科書では飽き足らなくなった高校生とか、とりあえず特定分野のおおよその
知識をつけたいという大学生や、知ったふりをしたい社会人などが読むお手軽本
だと思います。
入門書と言いながら、その難易度は幅広く、歯ごたえのない入門のレベルから
やさしく書こうとは思ったのだろうという気持ちだけ汲み取ろうかという難解な本
まであったと思います。
思うというのは、以上、完全に私見だからですが。

本来私の専門であったはずの生物分野やら、わからないけど気になる宇宙論やら、
新しい化学や数学やら心理やらに、学生のころの私は目移りしまくりでした。
そして今も書棚にはその名残として青い背表紙が並んでいるのでした。

IMG_8504.jpg

(ちなみにコバルトブックスは集英社のジュニア小説の叢書であって
 現在はコバルトシリーズということで発展変化しているようですが。)

 

なお、あまり興味のない人もあろうかと思うので、
いつものように「載せ残し写真」もいくつか載せます。

今回読んだ本は、「背信の科学者たち」と「新・進化が変わる」です。

はじめに「背信の~」ですが、
So-netブログ某所で書評を読み、私も読んでみました。
いいものを紹介頂いたと思います。

背信の科学者たち (ブル-バックス)

背信の科学者たち (ブル-バックス)

  • 作者: W. ブロード
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/11/21
  • メディア: 新書

要するに、歴史的時代からつい最近に至るまでの科学者の捏造の記録が丁寧に
語られている本です
(もちろんそこから考察し、提案や意見があるのですが)。
一般的にも韓国の国民的科学者の捏造と失脚の問題や本邦における有名大学や
有名研究機関の科学者による捏造事件は知られておりますし、あるいは歴史に
詳しいならば、有名な捏造事件「ピルトダウン人」の話やルイセンコの話や、遡って
メンデルやガリレオが都合よいデータを選んでいた話は知っておられるのでは
ないかと思います。私もそれらは知っていました。
ところが、この本を読むと科学の世界は捏造だらけで、それも都合のいい結果を
選ぶ程度のことではなく明らかに意図した詐称がこれでもかと並びます。
過去の論文を書き換えて目立たない非英語圏の英文誌に投稿しまくり、業績を
重ね、ばれると研究室を移動し同じ事を繰り返すようなやつがいるとは思って
おりませんでした。他にも「おお、そこまでやってたか」と幾分驚く例が複数
ありました。実に人間のくだらなさや弱さを見せ付けてもらえます。

この本の読み方として、りっぱな「科学者」という人たちのくだらない面を
読んで喜ぶと言うのもあるのかもしれません。品のない話ではありますが、
やんごとなき方々の醜聞はたしかに面白い。対岸の火事ですし。私もゴシップの
類は正直なところ嫌いではないのです。
ですが私としては科学者はそう遠い存在ではなく、一応ながら科学する者の端くれ
であるつもりもあり、笑えません。自分に似た芸人の自虐ネタなど笑えませんでしょう。

IMG_0003.JPG

この問題、まじめに自分のこととして考えるとなかなか難しいのです。
「悪いやつはどこにでもいる。捏造者は科学者失格だな」みたいな意見やら、
「いや人間はそういうもので科学など宗教の一つ」みたいな意見は、感想とし
てふさわしくありません。それでは子供っぽ過ぎる意見でしょう。


ただこの問題、やっぱり難しい。
端的に、原著者の結論とも言える文末は「科学だけが特別ではないと知ろう」
ということですが、この訳本のラストは訳者解説の章であって、その結語には
「結局は科学者の倫理観が大切」としています。気持ちはわからないではない。
「愛がなければ生きる価値もない」「しかし生きなければ愛もない」みたいな
ことかと思います。生きて愛さなければならないのですね。
ただこの2つの結論は相反する面もあるはずです。原著者は科学者は特別じゃ
ないと強調し、約者はやはり科学者の特別な倫理を求めているようです。


どちらかというと私は著者の言い分が首尾一貫した内容に思えました
(訳者は最後に人間的な弱さがでましたかね。それはそれで魅力的ですが)。
そもそも倫理感はその時代ごとに変わるわけですし。
芸術性に富むフランス人の脳容積がレベルの低いドイツ人に劣るというような
破廉恥な結果にならないよう正しいデータを選んだ科学者は当時としては倫理的
な科学者であったに違いありません(このエピソードもこの本に出てきたこと)。
著者の主旨は「無視できない数が、そして構造的に捏造者は生まれる」と言って
いるのでしょう。この本を読んでそれに合意できます。
本の著者の趣旨の少なくとも1つは、「科学のチェック機構は科学者が思うほど
働いていない。過信は科学者達の専門家ゆえの慢心から来る。慢心であると知り、
謙虚でオープンであれ」くらいでしょうか。これも納得できます。科学者である
前に倫理感を持てというのはそうだし、科学者として誇りを持てというのもそう
でしょうけども、それだけでは適当ではない(あるいは特に昨今適当ではなくな
ったなら)捏造者を前提としチェック機構をよりよく整備すべきでしょう。
それは科学者の倫理感を軽んじることと違うと思います。

「科学」はここに書かれた幾多の事件を踏まえ新しいチェック機構をつくって
行くでしょう。
多少あやふやな仮説を提案することも科学の進歩に必要なことでしょう。
ずいぶん多くが、あるいは過半数がそんなものだったとしても幻滅はしません。
多少の程度や悪意ある虚構との区別がつかないのは困ったことですが、それを
コントロールしていけばいいわけです。
科学の特長の最も大切な一つは根本から変わることに前向きなことだと思います。
「間違ってたならすぐになおす」ということを繰り返し、間違いの概ね少ない体系を
作ってきたわけです(影響力は大きいので小さいとは言えない間違いもありますが)。
そんなわけで、この本を読んだ後も科学は特別信じるに足る体系と思っています。

IMG_0019.JPG

余談ですが、ウィーン学派の考えが、疑わずにすむ考えが疑わしくなった時代
(宗教観とかが揺らいだ時代)に「科学だけは」と理想を求められた結果持ち
上げられすぎたとする考えは、そういうふうに理解していなかったのでおもし
ろかったです。たしかにそうなると宗教です。後の時代に改められて、もう少
し柔軟な科学になっていることはありがたいことです。まだそれに気がつかな
い人もいるのかもしれませんが。


さて、捏造の話には進化や進化論に係わる話もとても多かったです。
そもそも生物学分野はいろんな要素があって例外も多く、意図や固定観念で
見えないはずのものが見えやすい分野です(精密なはずの天文学などであって
も見えないはずのものが見えた例も載ってましたけども)。

ただ近年は遺伝子解析がものすごい勢いで進んで、全ゲノム解析も人や代表的
な動植物ばかりではなく、ずいぶんいろんなものの遺伝子がすべて明らかに
なってきましたね(日経サイエンスにはカモノハシの全ゲノム解析が終わった
とありました。いろんなものをやってるなー)。

IMG_0006.JPG





ということで、「新・進化論がかわる」ですが

新・進化論が変わる (ブルーバックス 1594)

新・進化論が変わる (ブルーバックス 1594)

  • 作者: 佐川 峻
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/04/22
  • メディア: 単行本

自分の興味の範囲から話をしますが、
私はブログで知らない名前の花など載っていると名前調べをする趣味があります
(このことは本ブログの常連の皆様はご承知のことかと存じます)。
花の名前調べに私の頼りにする図鑑の一つが週刊朝日百科「植物の世界」です

IMG_8506.jpg


この本は1994年頃に毎週薄い本が500円で売られたのですが、
結局145冊全部買ってしまったのでそこそこ散財でしたが、今は名前調べの強い見方
となっています。
この植物百科ですが、クロンキスト体系という分類体系に基づいていました。
進化を考慮していて80年代には最新の考え方だったのかと思いますが、
その後の遺伝子解析の結果時代遅れになって、しまいました。
植物の名前こそ違いませんが、例えばクロンキスト体系にあるゴマノハグサ科は
後の分類ではなくなっています。見た目で近い仲間と思われていた花達も遺伝子
を調べてみたら他人の空似であったことがわかって家族離散となったわけです。

他にもネタはないわけではないですが、長くなりすぎるので置いといて。



ということで、遺伝子解析と進化の考えは身近な問題でもあるのですが、

IMG_0009.JPG

この本もまたずいぶん刺激的です。トピックス的に書いてみると、

例えば、ヒトの遺伝子の3分の1はウイルスの名残だそうです
「ほー。そんなに多いのか!」ですね。
ウイルスというのは要するに遺伝子のかたまりですね。
自分では分裂して増殖できないので、他の生き物の増殖システムを使います。
すべてではないですが、多くが宿主の遺伝子にウイルスの遺伝子を滑り込ませ
増殖するわけですね。カッコウの託卵みたいなものですかね。それがきっかけ
があると突然現れて問題を起こす、と。例えばヘルペスとかは神経細胞に住み
体調が変ったりすると突然障害を起こします。で、そんなわけで、ヒトに限ら
ず、生き物の遺伝情報にはウイルスのかけらがたくさん入っているわけです。
「遺伝子組み換え」へ「自然に逆らうもの」との拒否反応がありますが、
組み換えは自然に頻繁に起こっているわけです。ヒトは真似事をしているだけ。
「人間だけが自然破壊をする」というようなことは事実ではないし、それこそ
神をも恐れぬ不遜な思い込みではないかと思います。

何より面白い話は、ウイルスは主を越えて遺伝子を運ぶことでしょうか。
他の生き物の遺伝子が感染するらしいです。病原性大腸菌O157の事件は、
子供も多く犠牲になった忘れえぬ事件ですが、あれはふつうの大腸菌が赤痢の
毒素をつくる能力を持ってしまったという話です。赤痢毒素遺伝子を運んだのは
細菌のウイルスであるファージであると考えられています。それがもっと高等な動物
でも起こっているわけです。それが進化に働いたという説がこの本で紹介される重要
なトピックスですね。
ヒトに牛の角が生えたりはしないでしょうけども、ファージが遺伝子を運んで牛の病気
がヒトに感染する能力をつけたときに、病気に対抗する免疫の遺伝子が牛から運ばれ
ていた人間が生き残るとか、そんなことでしょうかね。
新しい遺伝子を突然変異に頼るなら変異は1個体に限定されますが、ウイルスが新し
い遺伝子を運ぶとすると集団で変るというのですね。
一族、あるいは村一つ遺伝情報が変って特別な人類が生まれて・・・。
いろいろ想像が広がります。

IMG_0067_1.JPG

チンパンジーとヒトの遺伝子の違いは1.23%ということで、さらには読める部分(DNA鎖
の多くの部分は読めない情報の羅列、必ずしも意味がないわけではないけども)だけなら
0.9%しか違わないらしい。
ヒト同士でも0.1%のばらつきはありますから、割と近いですね。
そんな話題も載ってました。

オリバー君っていましたね。彼の全ゲノム解析が望まれますね。
あるいはボノボ(かつてピグミーチンパンジーといわれたが別種とわかった)
などはよりヒトに近いらしいので、そっちだとまたヒトと猿の差が近くなる
かもしれません。
「有色人種がヒトかどうか」がまじめに議論された時代からそう時間がたって
いません。100年後がチンパンジーも人類であるという倫理観の世の中であ
ってもおかしくはないのかもしれません。

あるいは何がサルと人間を分けたのかもここ数年よく話題になりますね。
ヒト化遺伝子はいくつか特定されています。脳を大きくする遺伝子とか、
この本の話題ではなかったと思いますが、言葉を使えるようになった原因の
遺伝子とか。どう働くかも調べられてますね。
ヒトをヒトとした遺伝子に障害がある子供も生まれることがあるでしょう。
その子はヒトなのかとか。
遺伝子関係の話はとてもあぶなっかしい問題が多いです。

性格遺伝子というのも最近よく聞きますね。
アメリカ人のフロンティア精神は遺伝子的裏付けがあるようです。
日経サイエンスの最新号には信頼感の遺伝子の話題もありました。
無責任な他人事発言とは嫌なものですが、無責任遺伝子とかあるのかも。
遺伝子のせいならしょうがないでしょうねー。
私のことか?そうではないと思いたいが。

進化論から派生した考えが植民地支配や民族浄化に結び付けられた背景が
ありますしねー。良くも悪くも科学が倫理を変えて行くのでしょうが。
「良くも」の例がわからない?
うーん、白人も黒人も黄色人種も同じアフリカの1人の母に発することは
遺伝子解析からわかりましたしね。
少なくとも私は、多少知識があることで、そして知識が増すことで、人間
も他の生き物も、多様であることが大切だと思うことができます。
本来狭量な私ですが、多少他人に寛容でいられます。

IMG_0019_1.JPG


ただ、だらだら書いただけですが、推敲もせず、とりあえず載せます。
外には秋の空。載せたい写真はたまるばかりですし。

 


nice!(60)  コメント(37)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 60

コメント 37

はてみ

信頼感の遺伝子…オキシトシンの記事のことかな?(ちょっと無理してみた)
同僚がブルーバックスを(全点ではないけれど)担当しているので、
読まれているのはありがたいことです。
カバーをはがすともっとブルーだそうですが、それがbluebacksってことなのか。
ブルーバックスを1冊読みとおすのはとうてい私にはできないことですが、
科学雑誌の記事を拾い読みするくらいなら可能かもしれない…、
そんなふうに思ったりした今回の春分さんの記事でした。

by はてみ (2008-09-27 11:51) 

SilverMac

面白く読みました。現代は、性悪説に立たねば生きていけないように成りつつありますね。
by SilverMac (2008-09-27 13:33) 

yakko

本は根気がなくて中々読めませんが
写真はどれも良いですね〜
特にフーセンカズラとコスモスが好きですね(^。^)
by yakko (2008-09-27 14:02) 

mamii

どの画像も綺麗^^^
by mamii (2008-09-27 14:17) 

mimimomo

こんにちは^^
字が小さくて、目をしょぼしょぼさせながら読みましたが、面白いですね~
ただ・・・
これを読みながらふっと  『新・進化論が分かる』はまさか捏造では・・・?
春分さんそんなこと考えて、二つを同時に載せたんじゃないかしら・・・
なんてつまらないことを考えてしまいました。
すみません。難しい文章を読まされて頭が別のほうへ行きました・・・(__;)
by mimimomo (2008-09-27 14:51) 

くまら

科学者のお話、面白かったです。
新・進化論は、今度本屋さんで、立ち読みしてこようと思います。
by くまら (2008-09-27 16:24) 

春分

mimimomoさんのコメントに先にお返事を。なるほどと思ったので。
なるほど、確かに進化論だし、怪しいあるいはあやふやかもしれませんね。
捏造者を排する話とは違いますが、間違った理屈かそうじゃないかを吟味
する仕組みを科学はいくつか用意していると思います。
それが悪意ある捏造者には有効ではないということで問題にされたわけですが、
通常はそれらの古典的方法が有効だと思います。
仮説をたて検証する。あるいは追試するということをしますし、別の面では
歪んだ意見を排除するために数字を上げて議論することは大切にされます。
もっとも、それもいい加減な調査の数字を持ってきてもっともらしく語る人も
いるわけですが。
ですが、よほどの悪意がない限り、方法が明らかにされれば嘘がつけなく
なりますしね。
そして、やさしく書こうと思いましたが、その点は失敗したようです。
これまで私のブログではアップした日の閲覧数の20~25%のnice!がついて
いましたが、この記事は10%を切っております。面白くなかったようです。
なお、字は以後少し大きくします。柔軟に方針転換するのを身上としないとね。


by 春分 (2008-09-27 16:38) 

いぬ

こんばんは
僕には難しいですが興味を持って読むことができました
科学 とても大切な分野なのですが
僕の生活にも入って来ているのでしょうが
遠い事のように感じてしまいます
科学者の捏造 
近い身内に歴史学者がいたのですが
自分の考えが最初に来て 後は それを元に考えるような
感じに僕には見れたのですが
科学者さんも そんな感じなのでしょうか
歴史は それぞれの主観だで通ってしまいそうですが
by いぬ (2008-09-27 18:12) 

moonrabbit

背信の~は、まぁそんなもんでしょうとも思ったり。
聖書でさえも改竄だらけですし。
進化論はなるほどと。でもこれって進化って呼べる?とも。
by moonrabbit (2008-09-27 18:13) 

koto

私も目がショボショボ・・
逆光の赤い花の写真は懐かしい感じがして好きです。
by koto (2008-09-27 20:10) 

ころくま

最近は全然本を読んでないです・・。
漫画すら読まないからな~^^
文字を忘れるわけだ。

by ころくま (2008-09-27 20:11) 

mi-chan**

秋らしい風景とともに読ませていただきましたが、私には難しいーー;
少し読書の秋しなくては・・・
by mi-chan** (2008-09-27 20:13) 

lapis

ブルーバックス、懐かしいですね!
今ではすっかり読まなくなりましたが、昔は多少読みました。
もっとも読んだと言っても10冊程度しか持っていません。
コバルトシリーズの方は、もっと多いです。(苦笑)

by lapis (2008-09-27 20:21) 

めもてる

ブルーバックス、初めてしりました。
今後も手にする本ではなさそうに思いました。
フウセンカズラの写真いいですねー!
by めもてる (2008-09-27 20:30) 

HEIJI

いや、面白かったですよ〜。でも、平日の夜だったらゆっくり読めなかったかも。
ブルーバックスって読んだことないかもしれません。縁遠いかなあ。
唯一それらしいのはブラックホールの本。タイトルが思い出せませんが、かなり前の話・・・
by HEIJI (2008-09-27 22:05) 

ゴーパ1号

あ、私も書棚の写真、載せました。
全音楽譜出版とか音楽之友社とかですけど。
by ゴーパ1号 (2008-09-27 22:09) 

aranjues

ブルーバックス、長いこと読ん無い、、どころか本屋さんで
タイトルを追ったことさえ何十年前です。論理的な思考
回路は大学時代で停滞し、以後はひたすらファジーな
部分が進化しました(^_^;)。
あぁ、、東野圭吾さんのガリレオシリーズは好きです。
映画「容疑者Xの献身」は是非見に行こうかと思っています。
by aranjues (2008-09-27 22:13) 

GUSUKO-BUDORI

自分も何冊か持ってますよ。
妻には早くBOOKOFFに持って行けと言われてますが…
by GUSUKO-BUDORI (2008-09-27 22:17) 

たいへー

この本の存在自体知りませんでした。
アフリカからはじまった人類が枝分かれして、
今現在争いあっているのは、何とも皮肉ですね。
by たいへー (2008-09-27 22:25) 

albireo

ブルーバックスは、かなりの数持っています。
科学関係で、何か疑問を持った時は、いつも頼りにしていました。
光瀬龍の『百億の昼と千億の夜』を読んだ時には、「エントロピー」という概念を理解するために、「エントロピーとは何か」を読んだ記憶があります。
今回ご紹介の本は未読ですが、『背信・・・』に特に興味を覚えました。

ところで、春分さんも、本の置き場にはお困りですか?
どうも、ソネブロ仲間には、そういう方がいらっしゃるようです。
lapisさんとか、はてみさんとか・・・勿論、僕もその一人ですが・・・。
by albireo (2008-09-27 22:46) 

aya

何冊かあったなぁ~。 難しいから、考えられないですけれど、
何事にも仮説があり検証していくものかと、そこで結果を
急ぐ人達に捏造が生まれるのでしょうね、
くもの巣と滴が いいですね~(*^_^*)
by aya (2008-09-27 22:58) 

きまじめさん

難しくて、よく分らないながらも、読ませていただきました。
カモノハシのゲノムの全解析が出来たのですか。
薬の仕事をしていたので、ゲノム解析には興味があります。
人のゲノムが解析され、よりその固体に適した薬剤が処方されることで、
副作用、特に抗癌剤の副作用による身体的負担が軽減されるという
希望の時代に一歩近づいたのかと嬉しくなりました。
by きまじめさん (2008-09-27 23:56) 

地下木

関連して、トーマス・クーンの「科学革命の構造」も面白いかも。とっくに読まれているかも知れませんが。
「間違いの概ね少ない体系」という表現が良いですね。大森正蔵の「新視覚新論」を思い出しました。これもオススメです…って、本の紹介ばかりですいません。
by 地下木 (2008-09-28 00:31) 

せつこ

家中本に埋もれていますが、主人と娘の本ばかり。
私は、本は読みませんね、マンガもTVですから、文字も忘れます。
by せつこ (2008-09-28 09:09) 

せつこ

あぁ~~フウセンカズラだ、今年種を蒔くの忘れちゃった。
忘れるのは、文字だけじゃなかった。
by せつこ (2008-09-28 09:11) 

enosan

通勤の電車の中も寸暇を惜しんで読んだものだが、目が悪くなってから本はさっぱり読まなくなった。
by enosan (2008-09-28 09:26) 

ぱふ

おお、読み応えっ!! 100%わかったかというと
そうでもなさそうですが、とっても面白かった!
ブルーバックスを読んでみようかなって思いました。
by ぱふ (2008-09-28 11:29) 

春分

はてみさん、
> 信頼感の遺伝子…オキシトシンの記事のことかな?(ちょっと無理してみた)
そうそう。オキシトシンはペプチドホルモンですが、出かたに多少があり、遺伝的な
要素もあって、というような話でしたね。
オキシトシンはインテルメジンとともに中学の頃から好きなホルモンだったのですが、
脳下垂体ホルモンとしては大学の頃はバソプレッシンが人気者で、忸怩たる思いが、
なかったわけでもなかったことはなかったですが。
> カバーをはがすともっとブルーだそうですが、それがbluebacksってことなのか。
そういえば、皮を剥いでも青かったような。
書きにくい内容に真っ先にコメント頂けたことに深く感謝致します。

SilverMacさん、
> 面白く読みました。
ありがとうございます。
> 現代は、性悪説に立たねば生きていけないように成りつつありますね。
私はそうは思わないのですが。というか、悪人正機説の浄土真宗の影響が出てますか。
悪いやつは八つ裂きにしていいかと思いつつ、それらにも役割があるように思います。

yakkoさん、
> 特にフーセンカズラとコスモスが好きですね(^。^)
ありがとうございます。
写真は焼き物などと同じで、意図して作ったのではなく偶然不思議な美しさが出ますね。
これらはそんな写真に思います。

mamiiさん、
> どの画像も綺麗^^^
ありがとうございます。

mimimomoさん、
先にコメントした通りですが、約束通り次の記事は14ポイントにしました。

くまらさん、
> 科学者のお話、面白かったです。
> 新・進化論は、今度本屋さんで、立ち読みしてこようと思います。
立ち読みで得る知識も貴重ですね。読んでみて下さい。
気に入ったら買ってみて下さい。講談社の科学ものは一般に高価ですが。

いぬさん、
> 近い身内に歴史学者がいたのですが
私のところも親族に文系の学者が何人かおります。
> 自分の考えが最初に来て 後は それを元に考えるような
> 感じに僕には見れたのですが
「ある旧家からすごい資料が出たのよぉ」と大叔母様が言っていたのを
記憶してます。仮説が検証されるわけですね。
学者の種類で違うのは時の進み方でしょうか。
> 歴史は それぞれの主観だで通ってしまいそうですが
時間がかかっても丁寧に事実ではないところは排除していかなければ
ならないと思います。隠れていた証拠や証言、捏造の暴露などで、です。
捉え方、表現の仕方はあっていいかと思います。
科学の基本の一つはそんな結果と考察の分別なのではないでしょうか。

moonrabbitさん、
> 背信の~は、まぁそんなもんでしょうとも思ったり。
まあ、あんまりかまえないで、そんな様子が健全でしょうかね。
> 聖書でさえも改竄だらけですし。
「表現」とか「演出」かもしれません。
やはりキリストの絶命場面ですし、ちょっと陽が翳ったくらいでも、
忽ち空が掻き曇り雷鳴が響いたくらいに書いても悪くはないでしょう。

> 進化論はなるほどと。でもこれって進化って呼べる?とも。
ポケモンのモンスターのレベルアップさえも進化って呼ぶくらいだし。

kotoさん、
> 私も目がショボショボ・・
以後大きくします。
> 逆光の赤い花の写真は懐かしい感じがして好きです。
これはヒャクニチソウとケイトウです。手前のはすでに枯れたヒマワリ。
かつて良く見た風景ですね。腰の曲がったお婆さんが作ってる庭です。

ころくまさん、
> 最近は全然本を読んでないです・・。
ブログと写真のせいですね。禁止にされそうですね。

mi-chan**さん、
> 少し読書の秋しなくては・・・
食欲の秋とかスポーツの秋とか他も忙しいですしね。

lapisさん、
> ブルーバックス、懐かしいですね!
> 今ではすっかり読まなくなりましたが、昔は多少読みました。
何人かはそう言って下さると思っていました。
> コバルトシリーズの方は、もっと多いです。(苦笑)
中にはそんな方もいらっしゃるかなとは思っておりましたが。
やはり。

めもてるさん、
> フウセンカズラの写真いいですねー!
完全に膨らむ前の風船が、初々しい印象でしょう。
ブルーバックスはタイトルだけでも見て頂けるといいかもしれません。
割合と広い範囲をカバーしています。

HEIJIさん、
> ブルーバックスって読んだことないかもしれません。縁遠いかなあ。
本も出合い、縁ですからね。
> 唯一それらしいのはブラックホールの本。タイトルが思い出せませんが、~
ブラックホールネタでもたくさんのタイトルがありますね。
そもそもブラックホールについての書籍はどのくらいあるのかと思って、
Wikipediaを見て、「全穴式汲み取り式便所の俗称」でもあること
を知りました。何だか、いらっとしましたが。

ゴーパ1号さん、
> あ、私も書棚の写真、載せました。
シンクロしましたね。
きれいな本棚で、比べられるとかなり困った様子です。

aranjuesさん、
> 論理的な思考回路は大学時代で停滞し、以後はひたすらファジーな
> 部分が進化しました(^_^;)。
変にデータ取りと統計処理に走るお医者さんは信用できませんしね。
仁術を磨いて頂いていることと存じます。
叔父は医者でしたが、「算術も大切」とも言ってましたけども。
> 映画「容疑者Xの献身」は是非見に行こうかと思っています。
見たいですね。テレビシリーズは見てました。
「そうじゃないだろう」という点と「そうだな」という点がありましたが。

GUSUKO-BUDORIさん、
> 自分も何冊か持ってますよ。
> 妻には早くBOOKOFFに持って行けと言われてますが…
我が家は妻がBOOKOFFで買ってくるマンガでつぶれそうになってます。
図書館の漫画本が充実するといいのですが。

たいへーさん、
> アフリカからはじまった人類が枝分かれして、
> 今現在争いあっているのは、何とも皮肉ですね。
そもそも天敵の少ない動物になった時点で闘争や同属殺しは必然になった
ようにも思います。広義の産児制限は対策となるでしょうが、かつての
長男以外は妻子を持たないシステムもまた差別の肯定でありますし。

albireoさん、
> ブルーバックスは、かなりの数持っています。
さもありなん。
> 光瀬龍の『百億の昼と千億の夜』を読んだ時には、「エントロピー」と
> いう概念を理解するために、「エントロピーとは何か」を読んだ記憶があります。
本来の物理化学としてのエントロピーは一応学んだものの、血・肉となる
知識にできませんでした。一生の不覚だったかもしれません。

> ところで、春分さんも、本の置き場にはお困りですか?
かれこれ20年以上困っています。家を持つにもまず書庫の確保が最初でした。
みなさん苦労されてますね。

ayaさん、
> 何事にも仮説があり検証していくものかと、そこで結果を
> 急ぐ人達に捏造が生まれるのでしょうね、
そうですね。そしてスターを求める数々の欲望が捏造をつくるようです。
大学の名誉、国の名誉、その学問分野の名誉、研究費の取り合いがスターを
求め、スターデータ、スター研究室、ヤングヒーロー、国民的科学者をつくる
らしいです。わからないではない。でも、気をつけないと。

きまじめさん、
> カモノハシのゲノムの全解析が出来たのですか。
面白い結果のようです。やはり鳥と獣の間のような結果だったとか。
> 人のゲノムが解析され、よりその個体に適した薬剤が処方されることで、
> 副作用、特に抗癌剤の副作用による身体的負担が軽減されるという
> 希望の時代に一歩近づいたのかと嬉しくなりました。
安く効率のいい薬や投与法ができれば、今は医療の光が届かない人にも
恩恵が及ぶかと思います。

地下木さん、
> 関連して、トーマス・クーンの「科学革命の構造」も面白いかも。
> とっくに読まれているかも知れませんが。
読んでないです。聞いたことがあるような気もしますが。
いつも教えて頂ける。ありがとうございます。読んで見ます。
> 「間違いの概ね少ない体系」という表現が良いですね。
「こういうときは臆病 なくらいでちょうどいい・・」(カイ)です。
> 大森正蔵の「新視覚新論」を思い出しました。これもオススメです…って、
> 本の紹介ばかりですいません。
地下木さんのお薦めですし、すぐアマゾンに注文を出しましょう。

せつこさん、
> 家中本に埋もれていますが、主人と娘の本ばかり。
うちは奥さんのマンガと図書や友だちから借りた本だらけです。
家族みんなで本ばかり買うと大変ですから、バランスが取れるのがいいです。

> あぁ~~フウセンカズラだ、今年種を蒔くの忘れちゃった。
来年撒きましょう。

enosan、
> ~ 目が悪くなってから本はさっぱり読まなくなった。
私も乱視が進み本を読むと疲れるようになりました。
目が良いだけが私の誇れるところだったのですが。

ぱふさん、
> ブルーバックスを読んでみようかなって思いました。
うれしい感想だなー。ありがとうございます。
by 春分 (2008-09-28 12:07) 

かいつぶりん

最近は「良くわかる」、「図解」系シリーズが目立ってますね。
by かいつぶりん (2008-09-28 23:05) 

めりっさ

興味深く読ませていただきました。全部は理解できていないですけど…^^; 。
無責任遺伝子ですか…最近の○治の世界の自○党あたりに、この遺伝子保持者が蔓延しているのでしょうか~?!
by めりっさ (2008-09-29 00:05) 

mamire

どれも美しい写真ばかり。
フウセンカズラはこんな風に撮らなくちゃあかん!

by mamire (2008-09-29 08:24) 

sakamono

ブルーバックスの魅力的なタイトルを見て、本屋で手にとってはみるモノの、自分には難しいだろうなぁ、と戻してしまいます^^;。興味はものすごくありますが。この記事はだいぶ分かり易く書かれていて、おもしろく読むコトが出来ました。都合の良いデータばかりを集めるのは、社会科学方面のコトだとばかり思っていました。
by sakamono (2008-09-29 08:50) 

こう

ブルーバックスは何冊か読みましたが、どれも全部読み切っていない気がします。
人類の遺伝子も0.1%はばらつきがあるなんて、ビックリしました。
どうりで、色んな人がいるわけです。
by こう (2008-09-29 21:58) 

いたちたち

大変興味深かったですヨ!
ただ情報量が多かったのでまとまった時間がないと
読めなかったのは確かなので、遅くなってしまって
すみません〜。

by いたちたち (2008-09-30 22:03) 

春分

かいつぶりんさん、
> 最近は「良くわかる」、「図解」系シリーズが目立ってますね。
私も利用してます。広く浅くは大切ですね。それだけではだめだとしても。

めりっささん、
> 無責任遺伝子ですか…最近の○治の世界の自○党あたりに、この遺伝子保持者が
> 蔓延しているのでしょうか~?!
ウイルスが運んでいるかもしれません。でも、がんばってるけどだめということもあるか。
それよりも、とんちんかん遺伝子も運ばれているかもしれません。困りものです。
そこは自然の摂理としても、なかなか淘汰される様子がないのが問題でしょうか。

mamireさん、
> どれも美しい写真ばかり。
しっかり文字は相手にしてませんね。それはそれでOKです。

sakamonoさん、
> ブルーバックスの魅力的なタイトルを見て、本屋で手にとってはみるモノの、
> 自分には難しいだろうなぁ、と戻してしまいます^^;。
難しいのとやさしいのが混在していると思います。
最近はAmazonなどの書評も参考にできますし、選んで読んでみるといいのかも。
> 都合の良いデータばかりを集めるのは、社会科学方面のコトだとばかり思っていました。
本の中でも書かれていましたが、悪意なく無意識に良いデータを選ぶこともあります。
私も経験があります。気をつけないといけません。

こうさん、
> 人類の遺伝子も0.1%はばらつきがあるなんて、ビックリしました。
> どうりで、色んな人がいるわけです。
変わりやすいところと変わりにくいところがありますね。
私ももう少し強い筋力が欲しかったな。でもそうすると思わぬところに問題がでるのか。

いたちたちさん、
> 大変興味深かったですヨ!
ありがとうございます。
情報量ですか?いや、コバルトブックスの説明などずいぶんはしょってしまいましたが。

by 春分 (2008-10-01 20:55) 

asahama

自分は半分理系では、と思いつつも、
純粋な理系への憧れがあったりします。

自然科学、いえいえ、
そこまで至らずとも、フウセンカズラはかわいいな、と。
by asahama (2008-10-08 20:43) 

照片镜框图片

呵呵 不错哇,博主换友情连接吗?期待回复
by 照片镜框图片 (2013-06-05 12:28) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。