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生物多様性プロジェクト「湧水と里山環境」に参加して1 [アースウォッチ]

アースウォッチジャパン国内プロジェクト「湧水と里山環境」への参加しました。
環境ボランティアというのが位置づけでしょうが、実際はある種のエコツアーで
あったかもしれません。とは言え、
環境ボランティアというように重く考えてしまうと、なかなか書けなくなるので、
とりあえず、そのまま投げ出すつもりでだらだらとやったことを書くことにします。

IMG_9744.jpg


1)アースウォッチ
そもそもこのアースウォッチ。地道なフィールド研究者にボランティアを派遣する
というNGOなのだそうです。
1971年にボストンで始まった組織とのこと、その後世界に広がりました。
 

 
フィールド研究者の多くは、1人こつこつ積み上げるような研究をされていて、
でも、1人では効率が悪く、場合によっては多くの人が一度に参加しないと
できないこともあったりして、困っているわけでしょう。
そこでボランティアがいると助かる。そしてボランティアは常にない経験が
できるわけで、彼ら(彼女ら)は旅行好きで自然好きであるかもしれませんが
自分で当たり前の観光ルートを歩くのでは得られない体験をして、更には
一線の研究者の講義も聴けるというおまけつき。ついでに研究にも貢献し
て科学の進歩に役立ったと言う満足も得られるという仕組みですね。
研究者もボランティアも得るものが大きいというナイスアイデアですね。

IMG_2397.jpg
(関係ないですが、クサノオウが咲いていました。ちょっとボケてしまった。)

2)アースウォッチ海外プロジェクト
たださすがに長い歴史を持つ仕組みだけあって、本来の海外プロジェクトは
魅力的な調査が並んでいます。主なるものは生物・生態関係の研究が多く
「エクアドルの鳥」とか「ヒマラヤのユキヒョウ」、「ケニアのクロサイ」乃至は
「オーストラリアのカエル、マンタ」とかの調査研究です。生物関連以外でも
文化・考古学・歴史あるいは保健関連(例えば「インドの母と子の健康管理」)
というのもあります。でも、それぞれ誰もが参加して見たくなるでしょう。

ただ、私などには障壁がございます。
海外プロジェクトは14日間が標準期間だそうで、短くても7日間とか、
長い方は知りませんが「~ユキヒョウ」は18日間ということです。
そしてそれよりも私にはたいへんなのは研究分担金として20~30万円
かかるようなので、おいそれとは参加できません。旅費は別です。
もっとも、好奇心と冒険心と向学心を満たせるスペシャルな旅行としては
そう高いわけではないかもしれませんが。
ちなみに、教員に対しては、特定の海外プロジェクトへの参加を援助する
会社がございます。まあ、うちの会社ですが。外の会社は大学生を支援
したり、国内プロジェクトを支援していますね。応募して選ばれたならただ
でいけないこともないです。そんなのも確かめて見てもらえたらと思います。

3)アースウォッチ国内プロジェクト
さて、ということで現実的なのは安くて短期間の国内プロジェクトですが、
1泊2日や2泊3日とかで1~2.5万円です。現地集合で旅費は別ですが。
そして私の会社は、2.5万円を持ってくれるというので、参加した次第
です(よく考えると、そのくらいか?という気もしてきましたが、そんな
チャンスというか気づきを与えてもらったということで感謝しております)。

もっとも、それではボランティアとして役に立つのかと言うことはあります。
私の感じたことですが、国内プロジェクトはお試し授業なのかと思います。
それでも、ボランティアの側ではずいぶん得るものがあるわけで、文句を
言う理由はありません。
研究者側も、少なくとも自分達の仕事を知らしめることに役立つでしょう。
正しい例かわかりませんが、先日の探査衛星はやぶさの例にしても、
研究者が共感を得られたら強い支持が得られ、資金や情報の好条件が
得られます。地道な研究ならばこそ、情報発信は大切でしょう。
また、それが環境関連の研究であるなら、守るべきもののために正しい
知識を持った味方は増やした方がいいのかと思いますし。




IMG_2399.jpg
(トックリバチの巣も見つけました。案外小さい。パチンコ玉サイズ。) 
  
4)カヤネズミの調査

さて、前置きが長くなりましたが、
富士山麓で私達が実際やってきたことですが、まずは以下のようなことです。
少し前まで農地だった場所でカヤネズミがいるかどうかの調査をしました。

里山環境は、先に書いた通り、人の手が入ったことで保たれている環境です。
農家の高齢化等で、耕作を止めた土地があちこちで増えているそうですが、
そんな人の手が失われた後の場所の一つを借り受けて変化の様子を調べてい
るそうです。ススキが生え、クズが覆い、クルミが伸び始めた場所でした。
カヤネズミは主にススキに巣をつくるようですが、巣を見つけるだけでなく
餌を仕掛けてそれが減る様子でカヤネズミがいるものか調べようとしました。

IMG_2395.jpg


観察しているとカヤネズミは巣をつくる以上にそこにいるように思えるとの
ことで、巣がないススキの株にも餌を置き、減る様子でその存在を知ろうと
する試みです。
実際、翌日確認したところ8株に仕掛けた餌のうち3つは餌が減っており、
2つはカヤネズミが食べたと思われました。食べ方が違うのはアカネズミが
食べたのだろうと考えられました。

IMG_3168.jpg
(参加者男7名女1名。サイボーグ009並の構成比だが。鳥の回は違うのか。)

アカネズミと思われる食跡:
IMG_3164.jpg
たくさん麻の実が減っていて、食べた殻がない。

IMG_3189.jpg
カヤネズミと思われる食跡:
小さいカヤネズミは容器の上で食べることができるので殻が中に残るらしい。

先生はこの後、カヤネズミが訪問したであろう株に暗視野カメラを仕掛けて
確認するとのことでした。
カヤネズミは北限が今のところ福島だと言うことです。
カヤネズミの分布も変わっているのだなぁ。

付け加えますが、餌を仕掛ける株の草丈や餌台の高さ、設置の仕方は記録し、
GPSで場所も記録しました。
IMG_3160.jpg
1人1株担当で設置しましたので、餌のセットの仕方は多少違いが出ます。
そしてそれによりネズミが来るかどうかも違うのかもしれません。
先生もそんなのをねらったのかもしれないと別の参加者が言っていました。
鋭い。ま、違うかもしれないですが。
もし、そうなら、短い時間ながら、ボランティアとしても役立ったと言うことでしょう。

 
IMG_3204.jpg

 

5)この調査から得られること
「カヤネズミのことがわかると何がわかるのか?」
これは、先の速報に頂いた旅爺さんからの率直なコメントでした。

すごく難しい問いかも。

指導して下さった都留文科大学の北垣先生が言っておられたのは、
「一つの動物のことがわかるとみんなわかる」
ということでした。
このあたりは消化しきれていませんが、動物である以上、何かを食べ、
どこかに住み、敵から身を守り、何らかの方法で子孫を残すのでしょう。
カヤネズミのそれからわかることも多いと思われます。

私にはうまくカヤネズミだけで話せませんが、
例えば「イギリスでウサギを駆除したら草原が森に変わり始めた」という
話を最近読みました(木の芽をウサギが食べちゃうので森が広がれない)。
残念ながらどこで読んだかすっかり忘れてしまっているんですが。
小さな動物でも地域全体を決定付けるのだなと。それも食ったり寝たりの
普通の生活によって。

となれば、カヤネズミについても知りそれがどんな風に環境と関わるか、
気になるというものでしょうか。

でも、
というか、先生が言うにはあれもこれもわかっていないらしいです。
カヤネズミは最小クラスのネズミです。胴長は人の親指くらい。
500円玉くらいの重さで、ススキの葉の上を歩けます。
そうすると、小さい動物は熱エネルギーロスが大きいので身体に比して
たくさん食べないといけないことになるはずですが、何を食べているのか
ちょっと不思議です。もちろん、草原は草の種子がありますが(人間も稲
の種を食べて生きているわけです)、冬はどうなっているのかと考えると
十分な食料があるのかどうも想像し切れません。
住みかも、カヤネズミの巣は、よく写真などでは見ますが、先生によれば
いつの季節もつくるわけではないようです。子育てのためばかりではない
ようですし、冬場はどうしているのかわかっていないそうです。
福島が北限といいましたが、富士の裾野でも標高1000mを越える地域
にもカヤネズミの巣があり(実際見ました)、それは環境的には福島より
寒いかもしれない地域だそうです。さて、どんなふうに冬越ししているか、
そんなこともわからないそうです。
カヤネズミは体の背面が赤っぽいきれいな色で腹面はきれいな白色です。
ネズミとしては一般的ではないそうです。天敵はたぶん鳥と蛇でしょう。
蛇は地面から、鳥は空から、ススキの葉の上を歩くカヤネズミを狙うの
でしょう。「腹が白いというと曇りの日に行動するのか?いや夜か」とか
「背中が茶色いなら狩られる場面は草の上より地面か?冬か?」とか、
いろいろ思いは広がります。
ふつうのネズミとして図鑑に載っている動物のことがそんなにわからずに
シロウトから次々質問される状態のものなのかとも思いましたが、それは
ここでの観察ゆえに巣の数よりも個体数が多いようだとか、夜行動するが
昼も見られるとか、巣のかけ方とか、食べ物とかがわかって出てくる疑問
でしょうし。

IMG_3186.jpg
先の調査で見つかった巣。すでに放棄された巣です。

そうそう、結局、最後までカヤネズミは見られませんでした。

この時期は新しい巣もつくらないようで、古い巣しか見られませんでした。
でも、1日で食べ後が残され、そこにカヤネズミがいることが想像されま
した。巣をつくる時期が限られること、巣を(少なくともよく見るタイプ
の巣を)つくらない個体が相当数いそうだという予想、そんなのが先生の
今観察し、見つけ出している成果であるようです。

つまりは、まだ何がわかると言えないけど、
すべては、このようないろんな研究の積み重ねの先にあるのかなと。

このような研究が「一歩」となって、次の研究に繋がるのだと教えてもらいました。
「そこにいなかったという記録も大切」とも何度か聞かされました。
地味なデータの積み重ねが、とても大切だということが一つのメッセージであり、
私もあらためて学んだことに思います。

6)栃木でも続きができるかも
私たちの参加してやった事は、細い棒の上に麻の実を満たした小さな容器
をセットして食べ後からカヤネズミの存在を推察する試みでした。
この後の映像での確認ができれば、この方法がカヤネズミの存在を簡単に
確認できる調査方法として確立できるわけです。それを例えば、私の住む
栃木県でもやってみたら、カヤネズミたちがそこに住んでいるのかどうか
わかるわけです。巣だけで確認していたのではわからない別の暮らしをし
ているかもしれませんし。

帰って来て、相変わらずいつもの雑木林を観察しています。
新たな目で見ると、ここらにもススキがいっぱいです。
IMG_2635.jpg
カヤネズミがいるでしょうか。
カエルはいるのですが。
雑木林は私有地ですが、近くの河川敷に餌を仕掛けてみようかと思いました。


*バイカモや外の生物、里山環境全体へ話を進めるには時間がかかりそう。
  次回は、別の軽いネタにして、今月中くらいにゆっくり書いて行きます。


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コメント 29

tanaka-ma3

地道な活動が重要なんですね。
by tanaka-ma3 (2010-08-15 18:42) 

あーちゃ

とても興味深いお話が聞けて嬉しいです。
うちの会社もそういう制度ないかな。。
by あーちゃ (2010-08-15 18:44) 

mimimomo

こんばんは^^
なるほど、っと・・・
そこに居ないと言うこと《記録》も大切って、サスペンスを読んでいるとき
そう言うことも成果の一つと言う言葉が偶に出てきますが、何だか凄く納得しました。
はっきり居ないと分かったというのは、大きな成果ですよね。
遅ればせながら、カヤネズミって初めて知った名前です(__;
by mimimomo (2010-08-15 19:55) 

aya

そんな調査がされているんですね、私はオーストラリアのカエル、面白そう!!
でも お金も時間もありません(´∀`;)
カヤネズミ、小さくて可愛いのかしら、見たいので調べてみます♪
by aya (2010-08-15 20:17) 

po-net

カヤネズミ本当に小さいのdせうねぇ。カヤネズミの生息状況で河川環境の
良しあしがわかるとか。。私が散歩する川沿いにもカヤネズミが住めると
いいけれどなぁ。人が手を入れる里山がいいのか悪いのか、草原が森に
変わりその先何がおこるのか、、なんだか難しい問題なのですねぇ。。
こうした研究に役立てるボランディアというのも魅力的です。
by po-net (2010-08-15 21:11) 

jan-ll8

一つの動物のことがわかるとみんなわかる。
みんなつながっているってことなんですね。
カヤネズミってよく聞く名前だけど生態はあまり分かっていないんですね
by jan-ll8 (2010-08-15 21:41) 

こう

一つの生物の生息を知ることで、
環境の状況がわかるんですね。

きれいな水にしか住めない魚がいるから、
水がキレイになったという話は良く聞きますけど。
by こう (2010-08-15 21:50) 

psvt.abl

アカネズミは見た事があります。
アカネズミも小さなネズミでしたが、それよりももっと小さいのですね。
カヤネズミを見てみたいなぁ。
by psvt.abl (2010-08-15 23:15) 

きまじめさん

そういう形のボランティアがある事、知りませんでした。
参加することで、興味深い研究課題の一つにめぐり合えたのでは。
早速御自宅の周りの観察を始められたのですね。
by きまじめさん (2010-08-15 23:28) 

めぎ

先日東京の浅草の地下鉄の駅でネズミを見たんです。
こんな暑い東京で、こんな薄暗くてすすけた地下鉄の駅の片隅で生活を営んでいる生き物もいるんだな・・・と妙に感動しました。
人間が自然に手を入れると生きていけなくなる生き物もいるし、それで生きていけるようになる生き物もいるということでしょうね。
by めぎ (2010-08-16 04:35) 

Silvermac

色々なNPOがありますね。時にはビックリするものも。
by Silvermac (2010-08-16 06:06) 

yoku

ヴォランティアとフィールド・リサーチ 一石二鳥の有益な体験でしたね。
この暑さの時に大変でした。自分なら、暑さに音をあげ、ギブアップで
しょう。ご苦労様でした。

by yoku (2010-08-16 06:38) 

adagio

自分が住む地球の事も知らないことがまだまだ沢山あるんでしょうね。
地道な活動の一つ一つが解明のステップなんですねぇ
by adagio (2010-08-16 08:10) 

くまら

トックリバチの巣
子供の頃見た事ありますが、最近は見かけないです
by くまら (2010-08-16 11:24) 

はてみ

カヤネズミの画像検索して見たら、超かわいかった(^^)
by はてみ (2010-08-16 14:00) 

めりっさ

私もカヤネズミの検索してみて、あまりの小ささ、かわいさにすっかり虜になりました。
ハムスターを飼っていた経験がありますので、こんな小さいちょこまかした子の生態を調べるのはとっても大変だろうなぁ…と思います。
地道な研究ですよね。
単なる好奇心としては、ススキの葉の上を歩く姿をぜひ見てみたいと思います~!!
by めりっさ (2010-08-16 16:03) 

春分

tanaka-maさん、
> 地道な活動が重要なんですね。
そういうことを重要と認めることが文化ってもんでしょうね。

あーちゃさん、
> とても興味深いお話が聞けて嬉しいです。
> うちの会社もそういう制度ないかな。。
いつか提案してみて下さい。
あーちゃさんでしたら地力が戻ったら参加してもいいんじゃないかな。
カエルはお好きじゃなかったようだから、ユキヒョウとか。

mimimomoさん、
> そこに居ないと言うこと《記録》も大切って、サスペンスを読んでいるとき
> そう言うことも成果の一つと言う言葉が偶に出てきますが、何だか凄く納得しました。
やはりなかなか鋭いところをコメントして下さる。
> はっきり居ないと分かったというのは、大きな成果ですよね。
成果ですが、いることを確認するよりいないことを確認することが難しいでしょう。
私たちが帰って後も、先生は毎日餌を見ていたはずです。
フィールドには毎日出ると言ってましたから。

ayaさん、
> そんな調査がされているんですね、私はオーストラリアのカエル、面白そう!!
いいでしょ。でも、オーストラリアは確かカエルが激減したのですよ。たぶんツボカビで。
そんなことも地道な調査からわかることなのでしょう。

po-netさん、
> 私が散歩する川沿いにもカヤネズミが住めるといいけれどなぁ。
いるんじゃないですか?Webにはカヤマップなるマ○アによる目撃情報が載ってました。

> 人が手を入れる里山がいいのか悪いのか、草原が森に変わりその先何がおこるのか、、
> なんだか難しい問題なのですねぇ。。
教科書的には、草原に日当りを好むシラカバとかが生えて、そのうち日陰でも育つ針葉樹
が生えて、最終的には針葉樹の森(極相林)になって行くということですけども。
それならヒトのいない時代にはどうかと言えば、洪水とか山火事がヒトの替わりでした。
ヒトは治水と防火をしながら、「本来の自然」を作っていたりして。

jan-ll8さん、
> 一つの動物のことがわかるとみんなわかる。
> みんなつながっているってことなんですね。
先生の言っていたのは、どれもが基本のバリエーションということが第一義でしたが、
気持ちとしては、みんな?がっているというところも入っていたと思うんですが。
> カヤネズミってよく聞く名前だけど生態はあまり分かっていないんですね
途中まででわかった気になっていたりするんだと思います。
鳥なんかも昆虫食だと図鑑にあって実際そういうところを見て納得していても、
ある日庭のパンをついばんでいたりするわけで、案外生き物は柔軟ならしいのです。

こうさん、
> きれいな水にしか住めない魚がいるから、
> 水がキレイになったという話は良く聞きますけど。
そんなことがありますか。
日本もいい具合に成熟して水もきれいになって来たかもしれません。
大魚住まぬ?いえ、それはないでしょう。次世代には期待できます。

psvt.ablさん、
> アカネズミは見た事があります。
いいなー。でも、動物はご専門ですね。
今回は見られると思って手を上げましたが、
そんな甘いものではないのですね。そもそも昼はあまり出歩かないようですし。

きまじめさん、
> そういう形のボランティアがある事、知りませんでした。
> 参加することで、興味深い研究課題の一つにめぐり合えたのでは。
世の中は面白いことが多すぎて、私の体力では追いつきません。

> 早速御自宅の周りの観察を始められたのですね。
何かを知ると、回りは違って見えるものですね。世界はススキだらけです。

めぎさん、
> 先日東京の浅草の地下鉄の駅でネズミを見たんです。
駅ではときどきネズミを見ます。いわゆるドブネズミはすごく大きいですね。
新幹線のホームでも見たことがあります。きっと最後の新幹線が出た後、明かりを消すと
やつらがヒトの落としたお菓子のかけらなどを求めて走り回るのでしょう。

> 人間が自然に手を入れると生きていけなくなる生き物もいるし、
> それで生きていけるようになる生き物もいるということでしょうね。
そうですね。
でも、例えばゴキブリの種の95%は森林生活する種だとか。
ヒトは不可欠なパーツなのかと、考えないでもない。でも、たぶん他と同様、不可欠です。

Silvermacさん、
> 色々なNPOがありますね。時にはビックリするものも。
どんなびっくりNPOのことかわかりませんが、いろいろあるでしょう。
弟は大学勤めですが、アジア地域の留学生を援助するNPOをやっているらしく、
案外やる気があれば誰でもできるのかもしれませんね。

yokuさん、
> この暑さの時に大変でした。自分なら、暑さに音をあげ、ギブアップで
> しょう。ご苦労様でした。
前週に白根山で死にかけましたので、準備は十二分にしました。水もいっぱい飲んだし。
その分、無駄な汗はだいぶかきました。コインランドリー付ホテルでよかったです。

adagioさん、
> 自分が住む地球の事も知らないことがまだまだ沢山あるんでしょうね。
ニュートンの「海辺の小石」の話は、凡人たる私もなんとなくわかりますね。
自分たちは広がる大海を前に海辺の小石を拾うだけの子供のような存在だと言う。
まあ、ニュートンくらいだと小石から大海の構造を推察するわけでしょうけども。

くまらさん、
> トックリバチの巣
> 子供の頃見た事ありますが、最近は見かけないです
なさけないことに私はかつて実物を見たのか図鑑で見たのか思い出せません。

はてみさん、
ひさしぶりのコメントだなぁ。
> カヤネズミの画像検索して見たら、超かわいかった(^^)
いいでしょ。でも、見られなかったし、新しい巣も見つけられませんでした。
逆にリアルな感じですけどね。フィールド研究だなー、みたいな。

めりっささん、
> 私もカヤネズミの検索してみて、あまりの小ささ、かわいさにすっかり虜になりました。
こんなのがいる日本であってほしいと思うでしょう。
議論はあろうかと思いますが、そんなかわいいもの好きパワーを利用していいかと。

> 単なる好奇心としては、ススキの葉の上を歩く姿をぜひ見てみたいと思います~!!
動画は見せてもらいました。
落ちないように尻尾をたくみに使うし、やつは指向性と言ってヒトのように指でものが掴め
るらしいです。すごいし、かわいいです。


by 春分 (2010-08-16 20:18) 

袋田の住職

ハイタカがネズミを捕まえたのを見たことがありますが、
生態系のピラミッドを構成する小動物なのでしょうね・・・
by 袋田の住職 (2010-08-16 21:46) 

タックン

私も早速検索してみました。
ホント 可愛ですね~♪
ネズミというよりちっちゃなリスのようです。
当方も 一面ススキの原ですが カヤネズミが生息できる
環境なのかしら。注意して見てみようと思います。
by タックン (2010-08-16 21:50) 

せつこ

色々なボランティアが有るのね。
福島が北限・・・・1000Mの標高、結構寒さに強いですね。
カヤネズミ、見てみたいですね。
by せつこ (2010-08-16 22:18) 

sakamono

こうした地道な研究を、ボランティアを募ってしているとは思いませんでした。
人の親指くらいの大きさで500円玉くらいの重さのネズミかぁ...
私も画像検索してしまいました。めちゃくちゃ、かわいいです。
トックリバチの巣もおもしろい。これもパチンコ玉大かぁ。
by sakamono (2010-08-16 22:23) 

ハギマシコ

カヤネズミ、、、見て見たいですね。
以前伊豆の廃屋で中を掃除している時キツネ色の小ネズミが出てきました。
これはカヤネズミとは違うかなあ、、、小さかったけど。
by ハギマシコ (2010-08-17 00:21) 

albireo

ご無沙汰して居りました。
とても、とても、興味深い記事した。
ちょっと疲れていましたが、途中で止められず、読ませて頂きました。
色々と、面白いことが、沢山ありますね。
by albireo (2010-08-17 00:32) 

ミモザ

難しそうですがワクワクしますね。私が時々、参加している京都市の
2つの自然観察会を大規模にしたような感じです。
専門家の講義を聴いてから実践、モニタリングなど、楽しいです。
最近は参加がままならないので残念なんですが、こういう記事を
見ると(何も出来ないのに)嬉しくなってしまって(^^ゞ
by ミモザ (2010-08-17 20:41) 

びっけ

一人ひとりの声や行動は小さくても、複数の人々が声をあげ、行動することで社会(世界)が少しずつでも変わっていく・・・
春分さんの記事を読んで、 あらためて考えさせられました。
カヤネズミが出てくる児童書は好きですが、今の現実の日本にいるカヤネズミについては全くの無頓着でした。
そんなことにも気がつかせていただいて、ありがたい記事です。
by びっけ (2010-08-17 22:09) 

momoe

一つの動物のことがわかるとみんなわかる

なるほど〜 確か似そうですねぇ。
一人の女の事がわかれば、全ての女性の謎は解けます。
by momoe (2010-08-18 21:22) 

春分

袋田の住職さま、
> ハイタカがネズミを捕まえたのを見たことがありますが、
> 生態系のピラミッドを構成する小動物なのでしょうね・・・
ネズミがいるとなれば猛禽もいるだろうと思っておりましたが、
空を舞うのはもっぱらトビでした。トビか?天敵は。

タックンさん、
> ネズミというよりちっちゃなリスのようです。
リスもお腹が白いのがいますね。さて、関係あるのかなぁ。
> 当方も 一面ススキの原ですが カヤネズミが生息できる
> 環境なのかしら。注意して見てみようと思います。
春から夏にかけて巣をつくるのかと思います。
でも、そこにいれば、今も残された巣が見つけられますね、きっと。

せつこさん、
> 福島が北限・・・・1000Mの標高、結構寒さに強いですね。
> カヤネズミ、見てみたいですね。
身体の小さい子は寒さに弱いでしょうね。せつこさんのところにはいるかなぁ。

sakamonoさん、
> 人の親指くらいの大きさで500円玉くらいの重さのネズミかぁ...
> 私も画像検索してしまいました。めちゃくちゃ、かわいいです。
かわいいもの好きとしては放っておけませんよね。

ハギマシコさん、
> 以前伊豆の廃屋で中を掃除している時キツネ色の小ネズミが出てきました。
> これはカヤネズミとは違うかなあ、、、小さかったけど。
アカネズミってのも少し大きいですが似たような感じで、他にはハツカネズミも
いるらしいです。なかなか面倒です。

albireoさん、
> とても、とても、興味深い記事した。
> ちょっと疲れていましたが、途中で止められず、読ませて頂きました。
ありがとうございます。でも、お身体にはお気をつけて下さい。
近々石神井公園で亀の調査があるようです。見るだけならただですが、
お忙しいですよね。

ミモザさん、
> 難しそうですがワクワクしますね。私が時々、参加している京都市の
> 2つの自然観察会を大規模にしたような感じです。
京都は京都大学を始め大学が多く研究者も多いからいいですね。
もっとも東京もそうなんですが。
ミモザさんもいろいろなされてますね。

びっけさん、
> 一人ひとりの声や行動は小さくても、複数の人々が声をあげ、行動することで
> 社会(世界)が少しずつでも変わっていく・・・
まあ、私は社長の一声に乗った感じですけども。まあ、これからですね、自分は。

> カヤネズミが出てくる児童書は好きですが、今の現実の日本にいるカヤネズミに
> ついては全くの無頓着でした。
そのような本があるという話しはWebに落ちていました。
いろいろ広がりますね。

momoeさん、
> 一つの動物のことがわかるとみんなわかる
> 
> なるほど? 確かにそうですねぇ。
> 一人の女の事がわかれば、全ての女性の謎は解けます。
とすると一つも謎を解いていないような気がしています。


by 春分 (2010-08-19 22:05) 

散歩人

こんにちは。最近、カヤネズミの巣を見かけることが多いので、キーワードに引かれてきました。カヤマップの作成には協力したことがありますが、肝心の生態についてはよくわからず(あまり研究されていないみたいですね)、残念に思っていました。生態がわからなければ、生息場所の保全といっても何をどのように保全すればいいのかよくわからないですし(他の動植物との関係も視野にいれないといけないでしょうし)。北垣先生の研究に期待です。新しい事実がわかるといいですね。このような研究がされていることを紹介していただき、ありがとうございました。
by 散歩人 (2010-09-30 11:02) 

春分

散歩人さん、
いらして頂きありがとうございます。そしてコメントもありがとうございます。
少しでも私の書いたものが役に立つならうれしい限りです。
カヤネズミも他の生物たちも、案外傍にいるのに気がつかずにいました。
そして気がつく前に、人間が減らしちゃったかもしれません。
とりあえず知ることは大切なことですね。わかれば本当にできることはある
と思います。
by 春分 (2010-09-30 21:32) 

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