金沢・富山旅行 [旅行]
連休前に富山で仕事があったので、ついでに旅行をして来ました。
少しだけ富山市近辺を回るつもりが、金沢も行って、能登島まで足を伸ばし、
なかなか大旅行になってしまいました。
金沢は、長女も呼んで家族3人旅行です。
おいしいご飯を食べて、 21世紀美術館と兼六園を見て、そんな普通の旅。
何となく予感があったので、メールで釘をさしておいたのに。
切符変更、合流もうまく行かず、新幹線に飛び乗り、
予約していた昼ご飯もどう頑張っても15分遅れ。
居酒屋なら良いだろうけど、今回は奮発して老舗料亭なんだが。
とりあえず、座席で合流。
変更した座席だから、ばらばらで3人掛けの真ん中。
でも、長野でたくさん降りたから、窓の側へ移動。
なんと、直後に環水平アークが!
振り返ると、最初がすごくて、だんだん尻すぼみの旅でした。
近くの席の奥さんと長女に「見ろ、彩雲だ!」と言ったけど
(彩雲と環水平アークの違いがわかってなかった。今はわかるが)、
反応が鈍い。まったく、わかってない。環水平アークなのに。
ともかく、
駅そばのホテルに荷物を預けて、余裕でタクシーで乗り付ける予定が
ばたばたと、遅刻を言い訳しながら老舗料亭入り。
直前に付け焼刃で読んだ「仕事ができる人は店での『所作』も美しい」の通り
きちんと時間通りにつくはずだったのに。
タクシー内で、せめて指輪と時計を外してと(が、あせると抜けない)。
松尾芭蕉が句会を開いた庵を移築したとかの部屋へ。
正直、いつもよりかなりお値段がかかってます。
突出と八寸は、どんな順番で食べたものかすでにわからないが。
とりあえずお箸が濡れているのはわざとだと理解しておりました。
一応、お茶の心得のある両親だったので。私は一切手を出さなかったが。
でも、きれいな器は好きだな。鳥がついていれば、なおさらだ。
そして、
和食の華は、椀。
鯛しんじょう。
これは、今も感動が蘇る味。 さすがの味。
お椀の柄はカトレアだな。
これも華やかだな。
まあ、全部は載せませんけどね。
お昼は、付出 八寸 吸物 お造り 焼物 煮物 酢物 留 留椀 香物 水菓子です。
まあ、お造りは、載せます。
手前のは、サヨリでした。
焼き物は、お約束のノドグロでしたが、
皿の柄が、伝統の柄とのことで「蓮の葉に青海波(せいがいは)」です。
不思議な柄ですね。そして、鳥は何の鳥やらよくわからない。
おいしかったのは、ノドグロ以上に揚げた山芋か。
煮物は、加賀と言えばの、治部煮。
結ばれた麩が、何とかと言う麩で、結ばれていて縁起が良い・・・。
昼なので、少し控え目に飲んでましたが、おいしいお酒でした。
余計なことは、忘れていいかと。
最初の杯に1杯は、みなお酒のお約束だそうですが、
その後は、他の二人はもっぱら加賀棒茶。顔に出たり、足を取られたりするし。
加賀棒茶もとてもおいしいですが、ちょっともったいない話です。
ちなみに、箸置きは琵琶ですね。
それにしても、筍の季節で良かった。 美味かった。
もっとも、冬こそ北陸の味を堪能できるのでしょうけども、
カニは、紅ズワイガニの雄の季節には間に合ったようです。
これがそうかはわかりませんが。
全部は載せないと申しましたので、鰻の蒸し寿司は載せませんが、
水菓子は必要かな。
桜のアイスです。
そして、やっぱり、〆はお抹茶。
やっぱり、撮ったらほとんど載せてますね。
もちろん料亭ですし、これだけおいしいのであれば出されたらすぐ食べるのが
作法でしょうが、注意深く配慮して、「写真が好きで」とお断りして、
料理はみんなできちんと楽しんでましたし、
許される範囲のことと思います。
窓の外は犀川ですね。桜の頃ならまた美しかったでしょう。
もっとも、その頃は、予約が取れないかな。
私たちとしては、身の程をわきまえない特別な価格帯の昼ご飯でしたが、
おかげで特別な旅になりました。これだけで、スペシャル。
金沢で料亭。良いと思います。
お昼ご飯の後は、21世紀美術館と兼六園を歩きました。
こちらも3人で大満足。
私だけは21世紀美術館は2回目だから、薀蓄も語れたし。
良い旅になりました。
もう、連休もあと少しですし、
続きは書かないかもしれませんが、まあその時はその時で。
とりあえず、金沢の旅でした。
仕事ができる人は店での「所作」も美しい 一流とつき合うための41のヒント
- 作者: 北村 森
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2015/05/20
- メディア: 単行本
この本は良い本でした。
利用する機会はほぼないかもしれないけど。
料理も素晴らしいですが
器にほれぼれです
芸術の金沢だな〜
いきたいな〜
by ねこじたん (2016-05-06 06:16)
ねこじたんさん同様、器に目が・・・お刺身が盛ってあるの、なかなかですね。
キリコのデカンターも。
好きな町の1つです。
by okko (2016-05-06 14:25)
座って味わいながら芸術鑑賞。
老舗料亭というところはまるで美術館ですね。
春分さんがお撮りになった写真も素晴らしい。
by 招き猫 (2016-05-06 20:30)
おぉ、老舗料亭での所作は時計と指輪をはずすとな。絵を借りる時のチェックの所作と同んなじだぁ。
青海波の皿、九谷ですか?
はしりあり、名残りあり、たまにはこんなところで「日本人でよかったぁ~」と食事してみたいものです。
by キタノオドリコ (2016-05-07 06:57)
料理はもちろんですが、皆さんも言われている通り
器に目を奪われたしまいました。
蓋物とお造りを盛り付けているお皿が特に気になりました。
by きまじめさん (2016-05-07 23:59)
金沢は、美味しいものも、
綺麗なところも沢山ありますよね(^_^)
by sasasa (2016-05-08 21:56)
春分さん お久しぶりです。
「環水平アーク」 4月23日は関東地方を中心に、広い範囲で確認されたそうですね。
彩雲だとばかり思っていましたが、貴重な知識をお伝えいただきありがとうございました。私の世界が広がりました。
by nikkin (2016-05-09 17:48)
春分さんの久々の投稿、しかも美味しそうなものがいっぱいで嬉しいです!
三月末、オリンパス一眼を譲り受けて写真に目覚めてまして、春分さんのブログを再度見直させて頂いてます(*˘︶˘*).。.:*
by あゆこ (2016-05-11 03:48)
1枚目の写真から、引き込まれました。
金沢で料亭、特別な価格帯、と素晴らしいキーワードが並んでいます。
やっぱり北陸は良い。
老舗料亭なんかに行く機会があるかなぁ...^^;。
by sakamono (2016-05-17 23:01)