五稜郭公園で(3) [公園]
オオルリとかキビタキもうれしかったですが、
何よりクロジと出会えたのがうれしかったです。
それほど珍しい鳥ではないらしいのに私はこれまで出会えず
いつか出会いたい鳥の一つとなっておりましたので。
五稜郭公園は言うまでもなく維新戦争の最後の史跡で
今日では屈指のサクラの名所でもあります。
ですが、近所の住人にとっては普通の公園です。
長く住んで、学校もずっと近所でしたし、思い出もいろいろ。
でも、こんなに鳥の楽園だとは知らなかったです。
アカゲラがしきりにコムクドリを威嚇していました。
望遠レンズを持った人と目が合い、教えてもらったのですが、
サクラの木にアカゲラが巣を作っていたようです。
「コムクドリだらけだ」と言っておられたが、それはいいことかと。
「今年はオオルリが少ない」って、多いときはどんな様子か。
「セイタカシギは見た?」
はい。
先ほど確認済みでした。
珍しいこともあるものだとは思っておりましたが、
「〇〇川の河口にはいたけど、公園では初めてだ」とのことで
なるほど、新しい探鳥地を教えて頂けた。
蛇足ですが、
「武揚伝」の通りだとは限らないけども、
榎本武揚らはこの地に「夢の国」を思い描いたのだろう。
そう違わない頃に北海道に駆け落ちして来たらしい曽祖父母も
夢見た暮らしができたろうか。商売はぼちぼちだったようだけど。
「一生使う分は稼いだから」と牧歌的環境で子育てしようと、
当時はただ田舎であった五稜郭界隈に越して果樹を植え牛や
鶏を飼い始めてみたらしい祖父母は(結局戦時の「理想の国」の
理念に財を投じて殆どを失ったけども)、理想の家を得たのか。
私は、夢の後に残された庭で林檎の木々や鶏小屋の鶏や池の
カエル達と、そしてたくさんの叔父、叔母と共に育ったけど。
古い祭りは伝わっていないこの地で、五稜郭界隈では夏に夜店
がたった。浴衣に着替えて皆で出かけた父母は何を思っていた
ものだろうか。
祖父は写真や旅行が趣味だったけど、鳥の観察が好きな親族は
父方にはいないようだ(母方はそっちの方の伯父がいるけど)。
五稜郭公園や今は失われてしまった実家の庭は「夢の国」だな。
そんなことを思っておりました。
2枚目 色もうつり込みも
あれやらこれやら なんか 素敵ないちまいです
by ねこじたん (2013-05-19 01:08)
おはようございます^^
クロジ、初めて聞く鳥の名前です。
育つ環境って大事なのですね〜
春分さんの自然を愛するお気持ちは、少し理解できた様に思います。
by いろは (2013-05-19 06:37)
クロジ・・・アオジの黒版ですか? 「ジ」ってなんだろ?
春さんのお子さんたちは函館にどんな思いがあるのだろう・・・そんなことが気になる歳になりました、私も。
by キタノオドリコ (2013-05-19 07:09)
会いたかった鳥に出会えて、良かったですね。
公園の中を行き交う人の姿に、144年も昔の戦争は、遠い歴史の彼方なのだと感じます。
そして、平和であることは、何より素晴らしい事ですから、それを守る為にも、理想や夢や憧れを失わずに生きて行きたいと、この記事の写真と、ご家族のお話を拝読しながら、そう思いました。
by albireo (2013-05-19 10:34)
クロジに会えてよかったですね。
身近ですと戸隠高原とか、立山美女平で繁殖しているのを見た事があります。
でも、見つけにくい小鳥です。「ホ~イ、チイー、チイ、チイー」とさえずります。
函館は4、5月連休前後は渡り鳥が通過していきます。
素晴らしいところですね。
by ハギマシコ (2013-05-19 22:56)
五稜郭公園には判る人が見たらいろいろな鳥がいたのですね。
私はウミネコしか見る事が出来ませんでしたが、
それでも珍しくて喜々として追い回していました。
あのように素敵な公園の近くで大きくなられてお幸せでしたね。
by きまじめさん (2013-05-19 23:01)
私の思い出の実家の庭も失われていきそうな気配。
さびしいんだけど、過去ばかり大事にしててもいけないかな?と思う。
それに私の庭じゃあないし。
by はてみ (2013-05-24 00:10)
クロジは今年の冬に裏山で出会い初めて撮影できました。
色合いはシックだし、けっこう表情がかわいいのです。
by 袋田の住職 (2013-05-26 13:24)
やっぱり、北海道にはたくさんの種類の鳥がいたのですね!
by psvt.abl (2013-05-28 20:09)
蛇足いいですね。その時のその人々の思いを想像する。
「一生使う分は稼いだから」と言ってすきに生きる人生を送りたいです
by スミッチ (2013-05-28 23:27)
ねこじたんさん、
> 2枚目 色もうつり込みも
> あれやらこれやら なんか 素敵ないちまいです
人の暮らしがやっぱり美しい。
鳥の暮らしもいいけども。
いろはさん、
> 育つ環境って大事なのですね〜
> 春分さんの自然を愛するお気持ちは、少し理解できた様に思います。
私は期待通りには育たなかったようですが、まあ、こんなものでしょう。
キタノオドリコさん、
> クロジ・・・アオジの黒版ですか? 「ジ」ってなんだろ?
何でしょうねー。
albireoさん、
> 会いたかった鳥に出会えて、良かったですね。
はい。
> そして、平和であることは、何より素晴らしい事ですから、~
そうですね。
函館も、幾つかあった原爆の目標の一つでしたしね。
本州が全部曇っていたら危ないところでした。
まずは、歴史を、単純ではない多視点の歴史を知らないといけませんね。
ハギマシコさん、
> クロジに会えてよかったですね。
> 身近ですと戸隠高原とか、立山美女平で繁殖しているのを見た事があります。
> でも、見つけにくい小鳥です。「ホ~イ、チイー、チイ、チイー」とさえずります。
> 函館は4、5月連休前後は渡り鳥が通過していきます。
> 素晴らしいところですね。
こんなに素晴らしいとは子供の頃はまったく知りませんでした。
きまじめさん、
> 五稜郭公園には判る人が見たらいろいろな鳥がいたのですね。
> 私はウミネコしか見る事が出来ませんでしたが、~
私もそんなものでした。
そもそもウミネコが公園に来るようになったのは私が離れた後ですが。
はてみさん、
> 私の思い出の実家の庭も失われていきそうな気配。
何事もいつかは変わるのは仕方がないのかもしれませんが。
確かに淋しい。
袋田の住職さま、
> クロジは今年の冬に裏山で出会い初めて撮影できました。
> 色合いはシックだし、けっこう表情がかわいいのです。
アオジの仲間と思って軽く見てましたが、確かになかなかかわいいですね。
psvt.ablさん、
> やっぱり、北海道にはたくさんの種類の鳥がいたのですね!
それにしても、想像以上でした。
スミッチさん、
> 蛇足いいですね。その時のその人々の思いを想像する。
> 「一生使う分は稼いだから」と言ってすきに生きる人生を送りたいです
戦争がなければ私の家はだいぶお金持ちだったはずとも思いますが、
あった戦争は仕方がないですし。命があっただけ儲けものか。
by 春分 (2013-06-02 20:49)
クロジのジはアオジのジと同じで、「鳥」の意、あるいは鳥の名につく接尾語だそうです。
漢字で書く黒鵐(くろじ)の鵐はホオジロ類の古名とのこと。
以上『野鳥の名前』(山と渓谷社)より。
by はてみ (2013-06-03 00:23)
鳥の古語は「す」だと思っていたが(例:ウグイス)、「じ」もねぇ。
by 春分 (2013-06-03 06:29)