ブルーバックス2冊 [雑本]
講談社ブルーバックスは青春の書だ。
いや、知らない人は何のことかわからないと思いますが。
あるいは「コバルトブックスの間違いでは?」との疑問を持たれるかも。
いや、そんなことはないでしょうけども。
ブログにかまけて読書量が減っているのですが、そのブログのおかげで
最近2冊ほどブルーバックスを読んだので、軽く読書感想文を書いてみます。
興味のある方はそう多くはないとは思うんですが、ここは備忘録ですし、書きます。
念のため、
講談社ブルーバックスは科学関連諸分野の入門書の並ぶ新書のシリーズです。
教科書では飽き足らなくなった高校生とか、とりあえず特定分野のおおよその
知識をつけたいという大学生や、知ったふりをしたい社会人などが読むお手軽本
だと思います。
入門書と言いながら、その難易度は幅広く、歯ごたえのない入門のレベルから
やさしく書こうとは思ったのだろうという気持ちだけ汲み取ろうかという難解な本
まであったと思います。
思うというのは、以上、完全に私見だからですが。
本来私の専門であったはずの生物分野やら、わからないけど気になる宇宙論やら、
新しい化学や数学やら心理やらに、学生のころの私は目移りしまくりでした。
そして今も書棚にはその名残として青い背表紙が並んでいるのでした。
(ちなみにコバルトブックスは集英社のジュニア小説の叢書であって
現在はコバルトシリーズということで発展変化しているようですが。)
なお、あまり興味のない人もあろうかと思うので、
いつものように「載せ残し写真」もいくつか載せます。
今回読んだ本は、「背信の科学者たち」と「新・進化が変わる」です。
「ブログは健康によい?」+春分亭アーカイブズ [雑本]
日経サイエンス9月号のニューススキャンという短報ページの
神経生物学分野の話題として、上記「ブログは健康によい?」
がタイトルアップされていた。
それによると、ブログに自己表現的な文章を書くことによって
ストレス解消は元より、記憶や睡眠の改善、免疫細胞の活性化、
エイズ患者ではウイルス量が減少し、外科手術を受けた患者は
傷の治りが早まるという。更にはガンの治療前にブログをする
としない患者より良い結果が得られるらしい(同誌17ページ)。
元情報はまっとうな医学雑誌であり、嘘は書いてないだろうから、
こうなれば、草津の湯よりもブログと言えそうだ。
そのメカニズムについても研究が進んでいるらしいが、
脳の辺縁系での何らかの作用を予想させるとしている。
大脳辺縁系は快楽中枢部位との関連が深いところであって、
ついては、食欲や性欲、問題解決などと同様、ブログを書くと
快感が得られるということであるらしい。ちなみに薬物依存も
この領域が関与している。
「『ブログ執筆者の多くは半ば強迫的に執筆しており、ブログ
にも意欲が関係している』」(同誌より引用)ということだ。
「半ば強迫的に」というのは、どうも思い当たる。
何で読んだか忘れたが、米国のブロガーは読むより書きたがる
ということもあるようなので、ブログの位置づけは少し違うのかも
しれないですが。
何れにしろ、応用面ではブログの価値が明らかになり、病院
などでも利用が始まっているということです。
もっとも、So-netブログの多くの方が心身ともに健康である
ために(あるいは健康になるために)ブログを利用している
ことは目にするところであり、今更とも思いますが。
まあ、「ブログばっかりして、だめじゃないの」と誰かから
責められた時に「いや、身体にいいから」と言えるかなと。
ヘクソカズラ
以降、
前記事で載せ忘れた「見逃していたら見てね」記事を
リストアップして載せておきます。
リンクも張りましたので、よろしければご覧下さい。
健康になれますので(私がですが)。
「カエル・サンショウウオ・イモリのオタマジャクシハンドブック」 [雑本]
たまにはSF「タフの方舟」 [雑本]
ジョージ・R・R・マーチンの「タフの方舟」を読みました。
SFですが、たまにはSFのことを書いておきます。備忘録なので。
ということで、自然写真を期待される方には申し訳ないですが、すっ飛ばし・・・。
うーん、やはり、載せ残し写真を散りばめます。
最初の「禍つ星(原題:Plague Star)」がいい。
最後の「天の果実(原題:Manna of Heaven」もいい。
上下2巻ですが、上巻タイトルが「禍つ星」下巻タイトルが「「天の果実」か。
8編が入った短編集ですが、すべて同じ世界、同じ主人公のシリーズものです。
途中、駄作はないにしても、その世界に少しなれてしまったし、最後は予想通り
の展開かと思ったところで、さすがのストーリーテーリング。
よその方の書評も最後は好評(?)です。
ネタばらしになりかねないので、あまり書けませんが、
ひとつこの本については書いておきたくなりました。
でも、そもそもふつうジョージ・R・R・マーチンのことは、ほとんど知らない
のではないかとの心配もあります。
まあ、「SFと私」、「ジョージ・R・R・マーチンと私」、「タフの方舟と私」
のことを短く書いて、あとはAmazonの画像を貼って、よしとしましょう。
「日本のカメ・トカゲ・ヘビ」を買いました [雑本]
マンガ喫茶バトン [雑本]
またlapisさんのところでバトンを拾いました。
マンガ喫茶バトン。
例によって「あ」~「わ」まで1つずつ、
1作者1作品でマンガを選ぶと言うバトンです。
得意分野なので暴走し、自己満足の作品選出になりました。
得意でない方は、今回の記事はなかったことにして下さい。
この記事は、このブログを見て下さっている中の全国3~4人へ
宛てた私信のようなものです。
一応、サンプルとしてア行を示します。
あ 佐藤史生 「阿呆船」
い 吉野朔美 「いたいけな瞳」
う 高野文子 「うらがえしの黒い猫」
え とり・みき「SF大将」
お 諸星大二郎「オンゴロの仮面」
耽美・郷愁・スピリチュアル趣味・可愛いもの好きの影が感じられます。
たぶん「SF・ファンタジーで統一」「少女マンガで統一」が
可能だったと思いますが、それでは好みでない作家も混じるので
今回は、好きな作家を選ぶことを第一優先にしてみました。
そして、その中で好きな作品か隠れた名品を選ぶことにしました。
トンボの図鑑 [雑本]
この記事は、ただ、トンボの本を買ったと言うだけの話です
(何だか、このパターンで蝶の図鑑についても書いたような気がしますが)。
さらに、図鑑を手に入れて名前がわかってうれしいので、
今年自分で撮ったトンボの写真を載せようとおもいましたが、
多少脱線もしてまして、あまりに長くなるので、別記事としました。
一つ前に載せてます。
それと、おまけ映像にウシ(東京都千代田区にて)を載せます(?)。
蝶の図鑑 [雑本]
「文明崩壊」(ジャレド・ダイアモンド著) [雑本]
ジャレド・ダイヤモンド博士の「文明崩壊」を読みまして、
本の影響を受けやすい私は今、環境論者です。
興味のない方は、よろしければ前後の記事を読んで下さいね。
取り上げられたのはどちらかといえば「社会」が適当でしょう。
原題は「Collapse How societies choose to fail or succeed
(崩壊 いかに社会は破綻と継続を選択するか)」ですし。
この社会と環境の問題をを鳥瞰するかなり長い論説は、
親しい人たちへの短い謝辞の後で、以下の詩の引用から
始まります。
古(いにしえ)の地より帰り来る旅人の言う。
「巨大なる石柱の脚二本、
砂原に立てり。そのかたわら、
半ば砂に埋もれて、崩れたる顔貌の眉ひそめ、
皺ばみし唇に、冷たく倨傲(きょごう)なる笑み。
彫工の熱き想い、濃(こま)やかに宿りて、
命なき石に脈々と息づく。
精妙なる手さばきと燃え立つ心火(しんか)。
台座に刻まれし文言は、
『わが名はオジマンディアス、王中の王。
わが業(わざ)を見よ、汝全能の神。しかしてうなだれよ!』
他に残りたるものなく、朽ちゆく巨像の遺骸を
取り巻くは、茫漠たる不毛の野、
彼方まで広がる寂寥の砂ただ砂」と。
パーシー・ビッシュ・シェリー『巨像オジマンディアス』